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東アジアの尊厳概念 上製
加藤泰史,小倉紀蔵,小島毅 編
出版社:法政大学出版局
出版年:2021年03月
コード:   552p   ISBN/ISSN 9784588151163
 
価格 6,160円
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欧米圏の尊厳理解を「普遍的」と見做し、非欧米圏が一方向的にそれを受容するという図式に対して、日本・中国・韓国を中心に、東アジアから見直す。生命、伝統、仏教、儒教、人権、公共、歴史認識、そして人間へ。「尊厳」という言葉の意味が持つ差異性と同一性に多角的な焦点を当て、尊厳概念そのものを多元化して、相互理解への道を開く。関連文献の読書案内も付す。

目次:
第Ⅰ部 日本関係編
第1章 バイオエシックスと生命倫理学の間──医学者の「尊厳」理解(加藤泰史)
第2章 野間宏文学における「弱者の生」から逆照射される「尊厳」(ギブソン松井佳子)
第3章 如空の衆生を度す──仏教における人間の尊厳と個の尊重(前川健一)
第4章 林羅山における自由と身分秩序──『性理字義諺解』に着目して(武田祐樹)
第5章 人間の尊厳と「極東の偉大な諸宗教」──ヨーロッパの人間観に対するルソーの異議申立て(松田純)

読書案内コラム
1 蟻川恒正『尊厳と身分──憲法的思惟と「日本」という問題』(池田弘乃)
2 宮下紘『プライバシー権の復権──自由と尊厳の衝突』(品川哲彦)
3 島田陽一・三成美保・米津孝司・菅野淑子=編『「尊厳ある社会」に向けた法の貢献──社会法とジェンダー法の協働』(池田弘乃)

第Ⅱ部 中国関係編
第1章 現代新儒家牟宗三のカント理解(小島毅)
第2章 中国憲法史における尊厳概念──その背後にある政治思想(中村元哉)
第3章 求むれば則ち之を得、舎つれば則ち之を失ふ──人間の尊厳に対する儒教の立場からの考究姿勢について(倪培民/中澤武 訳)
第4章 中国の伝統における人権(スティーブン・C・アングル/齋藤元紀 訳)
第5章 儒教的な人間の尊厳に向けて(王小偉/陳健成 訳)
第6章 人間の尊厳の儒教的概念(李亜明/高畑祐人 訳)
第7章 台湾の終末期医療の法制化における尊厳概念の変遷──家族代理決定から自己決定権への道(鍾宜錚)

読書案内コラム
4 有馬斉『死ぬ権利はあるか──安楽死、尊厳死、自殺幇助の是非と命の価値』(香川知晶)
5 里村佳子『尊厳ある介護──「根拠あるケア」が認知症介護を変える』(小林道太郎)
6 スウェーデン社会庁『人間としての尊厳──ノーマライゼーションの原点・知的障害者とどうつきあうか (第二版)』(徳地真弥)
7 岸邦和『「人間の尊厳」を考えるための練習問題』(高畑祐人)

第Ⅲ部 朝鮮(韓国)関係編
第1章 暴力としての歴史認識(小倉紀蔵)
第2章 韓国で人間尊厳性概念の開新を目指して公共哲学する──独話的概念創出から対話的概念開新への試み(金泰昌)
第3章 社会的生命力の源泉としての尊厳──安重根『東洋平和論』を手がかりに(片岡龍)
第4章 三魂論について──西洋哲学と朝鮮儒教の出会い(金光来)

読書案内コラム
8 旻子『尊厳──半世紀を歩いた「花岡事件」』(宇佐美公生)
9 陶徳民『西教東漸と中日事情──拝礼・尊厳・信念をめぐる文化交渉』(武田祐樹)
10 フランシス・フクヤマ『IDENTITY──尊厳の欲求と憤りの政治』(岩佐宣明)
11 デルフィン・ヒラスナ『尊厳の芸術──強制収容所で紡がれた日本の心』(成瀬翔)
12 ヨハン・セルス+チャールズ・E・マクジルトン『人間としての尊厳を守るために──国際人道支援と食のセーフティネットの構築』(徳地真弥)
13 加藤泰史・小島毅 編『尊厳と社会(上・下)』(徳地真弥)

編者後書き 人間概念の改変に向けて(小倉紀蔵)

執筆者・訳者紹介
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