治乱のヒストリア 華夷・正統・勢
/シリーズ・キーワードで読む中国古典4
上製
伊東貴之 編著/渡邉義浩,林文孝
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出版社:法政大学出版局 |
出版年:2017年03月 |
コード: 254p ISBN/ISSN 9784588100345 |
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自らと他者を区別して、世界秩序や天下的世界観も示す「華夷」。治乱興亡の『三国志』から、現在も、政権などについて問い直される「正統」。君主の権力や勢威から派生し、空間的布置や形勢、歴史的・時間的趨勢も意味する「勢」。中国の政治思想、文化論、国家観など広範な領域でその本質を考察する。悠久の時間を往還し、広大な空間を横断して、歴史のダイナミズムが、いま動き出す。
目次: 総説(伊東貴之) 1 伝統中国(古典中国)における「歴史」とは?──「空間」性への眺望 2 華夷/正統/勢──「空間」の歴史、または、各章への導入を兼ねて 3 「歴史」を再考する──偶然性・中立性と流動性の坩堝へ
第一章 華夷について(渡邉義浩) 1 文化概念としての華夷 1 春秋公羊学 2 春秋穀梁学 3 春秋左氏学 2 仏教と華夷思想 1 仏教の排斥 2 仏教との共存 3 道学の華夷思想 3 西欧と華夷思想 1 征服王朝下の華夷思想 2 公羊伝と左氏伝 3 華夷思想の終焉
第二章 正統について(林文孝) 1 正統論的議論の発生 1 政権正統性の観念 2 五徳終始説 3 春秋学 2 三国時代と南北朝時代 3 北宋 1 西順蔵の議論の概要とその問題点 2 欧陽脩(一) 3 章望之 4 蘇軾 5 司馬光 6 欧陽脩(二) 4 南宋 5 元・明・清 1 概要 2 「道統」と「治統」 3 明代通俗歴史書の正統論 4 清朝正統論のうちそと 6 近現代
第三章 勢について(伊東貴之) 1 移ろいゆくもの──「勢」とは何か? 1 天(=自然史/誌)から人事(=歴史)へ──変化と反復、循環 2 古代における「勢」──個人から集団へ、空間的な布置から歴史へ 3 藝術における「勢」──文章・絵画・書における転調と変貌 2 歴史と「勢」──治乱、気数と事勢(時勢)、理勢の相剋 1 歴史意識の諸相──治乱、気数と事勢(時勢) 2 理/勢の相剋──制度と風俗の推移と変容
余説 乱のヒストリア、治のヒストリア、そして古典中国
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■編著者紹介
(渡邉義浩) 1 乱のヒストリア 2 治のヒストリア 3 古典中国と発奮著書
索引
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