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近代アジアの文学と翻訳 西洋受容・植民地・日本 /アジア遊学286
波潟剛,西槇偉,林信蔵,藤原まみ 編
出版社:勉誠出版
出版年:2023年07月
コード:   264p   ISBN/ISSN 9784585325321
 
価格 3,300円
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翻訳を通して連鎖する「知」
アジアの近代は、文学・文化が大きく変容を遂げた時代であった。
その地殻変動に「翻訳」の果たした役割は大きい。
日本近代文学は西欧やロシア文学からどのような影響を受けたのか。
中国の新文学は西欧や日本からどのような刺激を受けて誕生したのか。
日本の旧植民地、東南アジアの国々は西欧や日本とどう関わり、近代を創出したのか。
夏目漱石、永井荷風、川端康成、魯迅、周作人、ロシハン・アンワル、ハンス・バグエ・ヤシンら作家たちの翻訳を通して、日本や中国、韓国、台湾、旧満洲、インドネシア諸地域の近代を読み解く。
原典と翻訳との相違や、翻訳の役割・意義を明らかにするとともに、時代のコンテクストや政治的な思惑、ナショナリズムの相互刺激、西洋に対するまなざしの差異、ジェンダー、植民地と宗主国との関係といった諸問題も浮かび上がらせる。


目次:
はじめに 波潟剛

第Ⅰ部 日本における「翻訳」と西欧、ロシア
ロシア文学を英語で学ぶ漱石―漱石のロシア文学受容再考の試み 松枝佳奈
白雨訳 ポー「初戀」とその周辺 横尾文子
芥川龍之介のテオフィル・ゴーチエ翻訳―ラフカディオ・ハーンの英語翻訳との関係を中心に 藤原まみ
川端康成の短編翻訳―ジョン・ゴールズワージーの「街道」を中心に 彭柯然
翻訳と戦時中の荷風の文学的戦略―戦後の評価との乖離を中心にして 林信蔵
【コラム】翻訳文化の諸相―夏目漱石『文学論』を中心に 坂元昌樹

第Ⅱ部 近代中国における「翻訳」と日本
魯迅、周作人兄弟による日本文学の翻訳―『現代日本小説集』(上海商務印書館、一九二三年)に注目して 秋吉收
日本と中国における『クオーレ』の翻訳受容―杉谷代水『学童日誌』と包天笑『馨児就学記』をめぐって 西槇偉
近代中国における催眠術の受容―陳景韓「催醒術」を中心に 梁艶
民国期の児童雑誌におけるお伽話の翻訳―英訳との関連をめぐって 李天然
【コラム】銭稲孫と『謡曲 盆樹記』 呉衛峰

第Ⅲ部 日本の旧植民地における「翻訳」
ウォルター・スコット『湖上の美人』の変容―日本統治期の台湾における知識人謝雪漁の翻訳をめぐって 陳宏淑
カレル・チャペックの「R.U.R」翻訳と女性性の表象研究―朴英熙の「人造労働者」に現れたジェンダーと階級意識を中心に 金孝順
「満洲国」における「満系文学」の翻訳 単援朝

第Ⅳ部 東南アジアにおける「翻訳」
何が「美術」をつくるのか―ベトナムにおけるbeaux-arts翻訳を考える 二村淳子
日本軍政下のメディア翻訳におけるインドネシア知識人の役割 アントニウス・R・プジョ・プルノモ
戦前のタイにおける日本関係図書の翻訳―一八八七年の国交樹立から一九三〇年代までを中心に メータセート・ナムティップ
【コラム】一九五〇年代前半の東独における『文芸講話』受容―アンナ・ゼーガースの場合 中原綾
【コラム】漱石『文学論』英訳(二〇一〇)にどう向き合うか 佐々木英昭
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