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東アジアの後宮 /アジア遊学283
伴瀬明美・稲田奈津子・榊 佳子・保科季子 編
出版社:勉誠出版
出版年:2023年06月
コード:   344p   ISBN/ISSN 9784585325291
 
価格 3,520円
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東アジアにおける「後宮」の実像に迫る
皇帝・国君の妻妾が住まい、再生産が行われる場である「後宮」。
ドラマや漫画、ゲームなどにもたびたび取り上げられ、今なお人々の関心を集めるが、その実態は、国・時代によって変化し、多様性に富んでいた。
「後宮制度」の規範となり、儒教に基づく礼制に即しつつも、理念と現実の間で揺れ動き、また民族や時代によって変化し続けた中国。
中国礼制を積極的に受容しつつも独自性を色濃く残した朝鮮。天皇だけでなく武家政権にも〈後宮〉が設けられるなど、独自路線をひた走った日本。日中韓のみで語られがちな「東アジア」という枠組みを相対化するインパクトを有する大越・琉球。
中国、朝鮮、日本やその他の各地域において、後宮のあり方、後宮を構成する人々(妃嬪、女官、宦官など)の制度、儀礼、文化、日常の実態などを幅広く考察し、東アジアの後宮における共通性と多様性に迫る。

目次

序言 伴瀬明美
[導論]中国の後宮 保科季子

Ⅰ 「典型的後宮」は存在するのか―中国の後宮
漢代の後宮―二つの嬰児殺し事件を手がかりに 保科季子
六朝期の皇太妃―皇帝庶母の礼遇のひとこま 三田辰彦
北魏の皇后・皇太后―胡漢文化の交流による制度の発展状況 鄭雅如(翻訳:榊佳子)
唐皇帝の生母とその追号・追善 江川式部
[コラム]唐代の宦官 髙瀬奈津子
契丹の祭山儀をめぐって―遊牧王朝における男女共同の天地祭祀 古松崇志
[コラム]宋代における宦官の一族 藤本猛
明代の後宮制度 前田尚美
清代后妃の晋封形式と後宮秩序 毛立平(翻訳:安永知晃)

Ⅱ 継受と独自性のはざまで―朝鮮の後宮
百済武王代の善花公主と沙宅王后 李炳鎬(翻訳:橋本繁)
新羅の后妃制と女官制 李炫珠(翻訳:橋本繁)
高麗時代の宦官 豊島悠果
朝鮮時代王室女性の制度化された地位と冊封 李美善(翻訳:植田喜兵成智)
[コラム]恵慶宮洪氏と『ハンジュンノク(閑中録)』 韓孝姃(翻訳:村上菜菜)
[コラム]国立ハングル博物館所蔵品からみた朝鮮王室の女性の生活と文化―教育と読書、文字生活などを中心に 高恩淑(翻訳:小宮秀陵)

Ⅲ 逸脱と多様性―日本の後宮
皇后の葬地―合葬事例の日中比較を中心に 榊佳子
[コラム]日本古代の女官 伊集院葉子
日本・朝鮮の金石文資料にみる古代の後宮女性 稲田奈津子
[コラム]光明皇后の経済基盤 垣中健志
摂関期の後宮 東海林亜矢子
中世前期の後宮―后位における逸脱を中心に 伴瀬明美
[コラム]将軍宗尊親王の女房 高橋慎一朗
中世後期の朝廷の女官たち―親族と家業から 菅原正子
足利将軍家における足利義教御台所正親町三条尹子 木下昌規
近世の後宮 久保貴子
「三王」の後宮―近世中期の江戸城大奥 松尾美惠子

Ⅳ 広がる後宮―大越・琉球
中世大越(ベトナム)の王権と女性たち 桃木至朗
古琉球の神女と王権 村井章介
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