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神道の近代 アクチュアリティを問う /アジア遊学281
伊藤聡,斎藤英喜 編
出版社:勉誠出版
出版年:2023年03月
コード:   280p   ISBN/ISSN 9784585325277
 
価格 3,520円
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中世から近代までを架橋し、新たな学知の可能性を探る

現代に息づく神道。それは政治性や民族性とどのように結びついて展開してきたのか。
中世・近世神道と、近代神道はどう違うのか。
国家と神道との繋がり、神社神道と、国体や国民道徳論との関係、霊学・異端神道など神道系新宗教の宗教史的意義、学者や知識人による学問としての神道の在り方など多角的に考察。
古代の神祇信仰、中世神道、近世国学の研究視角から近代の神道をめぐる諸課題について問い直す。
従来のイデオロギー的な国家神道論や護教的神道研究を超えて、 神道の多元的で複雑な構造を明らかにした画期的成果。

目次:
[はじめに]「神道の近代」―あらたな知の可能性へ(伊藤聡,斎藤英喜)
[総論]「神道の中世」から「神道の近代」へ(伊藤聡)

Ⅰ 近代の国家と天皇祭祀・神社
 天皇祭祀の近代(岡田莊司
 「勅祭社」靖国神社―招魂とその祭神への変換(岩田重則)
 神武天皇説話の近代におけるその発見と変容―美々津出航伝承とおきよ丸(及川智早)
 [コラム]近代神社の「巫女」をめぐって(小平美香)

Ⅱ 国体神学と国民道徳論 
 戦前日本における神社の社会的イメージの形成過程―明治末・小学校長永迫藤一郎の神社革新論をてがかりに(畔上直樹)
 国体明徴運動と今泉定助(昆野伸幸)
 日常生活から国家の秩序へ―筧克彦の「古神道」「神ながらの道」(西田彰一)
 植民地朝鮮における国家神道―檀君をめぐる「同床異夢」(川瀬貴也)

Ⅲ 異端神道/霊術/ファシズム 
 近世の神話知と本田親徳―親徳による篤胤批判の意味(山下久夫)
 中世神道と近代霊学―その接点をもとめて(小川豊生)
 異端の神話という神話を超えて―『霊界物語』読解のための覚書(永岡崇)
 明治二十年代の神道改革と催眠術・心霊研究―近藤嘉三の魔術論を中心に(栗田英彦)
 修験道の近代―日本型ファシズムと修験道研究(鈴木正崇)
 異端神道と日本ファシズム(斎藤英喜)

Ⅳ 学問としての神道
 『神道沿革史論』以前の清原貞雄―外来信仰と神道史(大東敬明)
 神道学を建設する―井上哲次郎門下・遠藤隆吉と「生々主義」の近代(木村悠之介)
 柳田国男と黎明期の神道研究―神道談話会を通して(渡勇輝)
 戦後歴史学と神道―黒田俊雄の研究をめぐって(星優也)
 [コラム]今出河一友の由緒制作と近代における率川神社の由緒語り(向村九音)
 [コラム]海外の近代神道研究(平藤喜久子)
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