中国の娯楽とジェンダー 女が変える/女が変わる
/アジア遊学267
中国ジェンダー研究会 編
|
|
出版社:勉誠出版 |
出版年:2022年03月 |
コード: 240p ISBN/ISSN 9784585325130 |
|
|
|
<東京店在庫有り>
東京店に在庫がございます。少部数のものもございますので、ご来店の場合は直接お問合せください。
|
|
|
|
|
男装から、少女レビュー、グラフ誌まで 20世紀前半、上海を中心に多彩な娯楽が花開く。この地で女性が舞台やスクリーンに登場し、大衆を魅了する「女性による娯楽」が隆盛した。それは次第に日本や世界へと伝播していく。 女性たちはどのように娯楽を変え、また女性たち自身は娯楽を通してどう変わったのか。 映画、ラジオ、有線放送、新聞・雑誌、演劇、ダンス、スポーツ、旅行など様々な娯楽のフィルターを通してその諸相を明らかにする。 ジェンダー論、女性史をはじめ、文学、歴史学、比較文化史、映画史、舞踏史、演劇学、音楽学など多角的視角から、複数言語史料を用いて娯楽を掘り起こし、中国研究ひいては従来の大衆娯楽研究や盛り場研究の再構築をめざす意欲的な一冊。
目次: はじめに―中国の娯楽とジェンダーへの招待(大濱慶子)
Ⅰ 発信・享受する娯楽 男装するモダンガール―映画『化身姑娘』シリーズと女性観客(菅原慶乃) 女性冒険家とラジオ放送―上海フランス租界のクロード・リヴィエール(井口淳子) 上海租界のフランス語新聞が報じた中国映画とスターたち(趙怡) 『今代婦女』―中国初の女性向けグラフ誌(江上幸子) つながる女性たち―戦時期『上海婦女』を中心に(須藤瑞代) 東北農村の「小喇叭」―有線放送と私的空間の集団化(横山政子)
Ⅱ 演じる娯楽 上海の少女レビュー・ビジネスの隆盛と衰退―〈見られる〉性(ルビ:ジェンダー)と身体表現(星野幸代) 上海の白系ロシア人詩人・ダンサー、ラリーサ・アンデルセンの半生(須佐多恵) 姉妹の越劇―姚水娟・袁雪芬・尹桂芳の時代(中山文) 晋劇史上初の「女老生」―丁果仙の形象とその影響(陳鳳)
Ⅲ 体験する娯楽 近代中国における女子スポーツの娯楽化(游鑑明/天神裕子 訳) 女子学生の団体旅行―占領下北京における日本見学旅行記を中心として(杉本史子) 戦後再生される社交ダンス―労働者の娯楽へ、〈平等〉の身体化の日中比較(大濱慶子) 中国農村におけるキリスト教とジェンダ―「娯楽」と規制のあいだで(石川照子)
|
|