宋版一切経(福州版)調査提要 本源寺蔵の調査を通して
上製
福州版一切経調査研究会 編
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出版社:勉誠出版 |
出版年:2022年03月 |
コード: 304p ISBN/ISSN 9784585310105 |
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東アジアの仏教伝播、そして、木版印刷の文化伝播を考える上で、各地に襲蔵される「宋版一切経」は避けては通ることのできない重要な文化遺産である。 近年、書誌学的・目録学的研究の進展を見せる「宋版一切経」の中でも「福州版」について、実際の調査の中から得られた、 特徴的な装訂・版式、補刻の様相や印記等に関する知見を提示。 さらには、関連論文、附録を収載した、初めての「福州版一切経」調査ハンドブック。
目次: 宋版一切経(福州版)調査提要 はじめに 大蔵経調査の必要性 一 印刷漢文大蔵経の簡紹・説明と福州版大蔵経の問題点 二 福州版大蔵経―『東禅寺版(一切経)』『開元寺版(一切経)』 三 調査―その現場と調査など 四 書物としての宋版一切経―書物各部の名称・版式としての名称など A 福州版の装訂について B 調書項目の解説と記入の実例・注意点 ① 千字文函番号と函収納の順序―調書余白の利用 ② 調査年月日と調査者名の記入 ③ 〔帙〕表紙―⑤ 寸法と併せて ④ 「外題」 ⑥ 存 「完存・欠(前・途中・後)断簡・殆ど損傷」 ⑦ 刊・写 ⑧ 見返し:共紙・その他 ⑨ 印記 ⑩ 題記―巻首尾の題記・版心などの施財刊語など ⑪ 内題 ⑫ 版心 附、印造記―板数・面数・界高・版心(柱)位置を併せて ⑬ 尾題―刊行(場)列位・(尾題記) ⑭ 印面 五 応用篇 A 面数と厚さ―五面一紙混入のことなど― B 題記・入れ木(埋め木) C 混合帖など
論 考 宋版大蔵経と女性刻工 野沢佳美 書陵部蔵福州版一切経の本文欠落巻について 中村一紀 宋版一切経補刻葉に見える「下州千葉寺了行」の周辺 牧野和夫
附 録 題記一覧―本源寺蔵を軸に― 主要参考文献一覧(福州版一切経関連に限る)
用語索引
あとがき 牧野和夫 執筆者一覧
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