|
|
書物学 第19巻 紙のレンズから見た古典籍
|
|
出版社:勉誠出版 |
出版年:2022年02月 |
コード: 132p ISBN/ISSN 9784585307198 |
|
|
|
古典籍や古文書に使用されている紙は、いったいどのような製法により作られたものなのか。先人たちは紙にどのような加工や工夫を凝らしてきたのか──。 旧来の書誌学・書物学的検討に加え、高精細デジタルマイクロスコープや機械学習など、最先端の技術を組み合わせ、古典籍の世界を「紙」というレンズから探る!
新連載『松朋堂新収古書解題』収載!第一回は『文選』巻十九断簡(〔康和元年(一〇九九)〕写)・『武家諸作法抜書』存三巻(〔慶長〕写)・李誠国詩懐紙・雪庵宗圭詩懐紙(寛永元年(一六二四)・延宝二年(一六七四))を紹介。
目次: 【特集 紙のレンズから見た古典籍】 序言 紙のレンズから見た古典籍(佐藤悟) 穀物澱粉添加による紙の改質──4世紀中央アジア文書から江戸期刊本用紙にみる(江南和幸) 和紙のモルフォロジー解析──伝統的技術と非破壊計測の融合から(澤山茂) 家の学問と写本にみる打紙加工──卜部家と藤原家の事例(赤尾栄慶) 源氏物語写本の打紙は何を語るか──「伝為家筆本」の位相(横井孝) 明融本源氏物語と打紙(上野英子) 『偐紫田舎源氏』の絶板と用紙(佐藤悟) 『大清聖祖仁皇帝實録』の紙質──大紅綾本と紫綾本(徐小潔) 打紙再現試料から繊維の形状と表面の粗さを見る(大和あすか,鈴木七実) 紙質観察画像のデータベース構築と自動分類に関する試み(中村覚) データ駆動型研究とマテリアル分析(山本和明)
【特別寄稿 本を楽しむ】 御膳本草の周辺──それぞれの写本(横山學) 熱帯季題と風土──台湾の俳句と郷土の創成(井田太郎) 西洋古典建築書にみられる東向き図書館──ローマ時代、ルネサンスから17世紀フランスまで(吉川也志保)
【連載 書物学こと始め】 【松朋堂新収古書解題01】『文選』巻十九断簡/『武家諸作法抜書』存三巻/李誠国詩懐紙・雪庵宗圭詩懐紙(佐藤道生) 【書物の声を聞く 書誌学入門⑲】(佐々木孝浩) 【書籍はどう動いたのか──近代書籍流通史料の世界02】読むなの本──書物がそこにあること、あったこと(磯部敦) 【西洋古書の遠近法 VOL.10】レオナルド・ダ・ヴィンチの蔵書(雪嶋宏一)
|
|
|
|
|