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貶謫文化と貶謫文学 中唐元和期の五大詩人の貶謫とその創作を中心に 上製
尚永亮/愛甲弘志,中木愛,谷口高志 訳
出版社:勉誠出版
出版年:2017年05月
コード:   650p   ISBN/ISSN 9784585291008
 
価格 14,850円
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韓愈・柳宗元・劉禹錫・白居易・元稹、遠流の憂き目の中で、中国史上に燦然と輝く詩を創った士人たち…

貶謫(へんたく)…降格され遠地に流されること。 その苦難の中で、我が身の不遇をかこちながらも詩を詠み続けた唐代元和期の五大詩人。この時代に傑出した詩が百花繚乱の様相を呈した背景に、貶謫という苦難とそれを乗り越えようとする生命力のせめぎ合いがあったのではないか――。彼らの詩を丹念に読み解きその事跡を追いながら、悲劇が詩を「豊か」にする過程を明らかにする。

目次:
日本語訳『貶謫文化と貶謫文学』出版に寄せて
訳者序
凡例

導論 執着から超越へ―貶謫文化と貶謫文学の概要

第一章 元和の文化精神と五大詩人の政治的悲劇
 第一節 貞元・元和期の時代的特徴と気風の転換
 第二節 理性的批判精神に溢れた文化の再建
 第三節 国のために身命を捧げる参政意識とその実践
 第四節 文化精神と専制政治による詩人の貶謫

第二章 五大詩人の生命の零落と苦悶
 第一節 荒廃へと至る人生の転落
 第二節 逆境における生命の苦難
 第三節 見棄てられ囚われの身となった苦悶
 第四節 永遠に消えない苦しみの痕跡

第三章 五大詩人の執着意識と超越意識
 第一節 韓愈と元稹の意識の傾向と品格
 第二節 柳宗元と劉禹錫の執着意識の三つの大きな特徴
 第三節 柳宗元と劉禹錫の執着意識に内在する矛盾とそれを氷解させた要因
 第四節 白居易の超越へと向かう心理的メカニズムとそのプロセス

第四章 屈原から賈誼に至る貶謫文化発展の軌跡
 第一節 貶謫文化の誕生
 第二節 屈原の悲劇と忠奸闘争のモデルの確立
 第三節 賈誼の貶謫と不遇感
 第四節 元和詩人による屈原モデルの継承と革新

第五章 元和の貶謫文学における悲劇的精神と芸術的特徴
 第一節 血涙が集積した悲しみの大河
 第二節 強烈な孤憤に根ざした激越たる悲壮
 第三節 山水に寓された憂いや怨みと偏執的風格
 
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引用詩文索引
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