|
|
|
|
米中台 現代三国志
近藤伸二
|
|
出版社:勉誠出版 |
出版年:2017年08月 |
コード: 256p ISBN/ISSN 9784585230595 |
|
|
|
統一か、維持か、それとも――。 中国・台湾の直接交流を巡り、かつて火花を散らした蔡英文と習近平。最高指導者となった両者は、威信をかけた戦いに挑む。トランプの「一つの中国」切り崩しは可能か? 今まさに、現代三国志が展開している。積年の取材経験から、記者目線で三カ国の政治状況を分析し、この真剣勝負を関係者の証言などにより活写した一冊。
目次: はじめに 台湾海峡周辺図
Ⅰ 「一つの中国」を巡る攻防 一 ついに崩れた厚い壁 1.トランプが繰り出した「台湾カード」 2.歴代米政権の対台湾政策 3.両立しない人権・民主尊重と経済交流 二 トランプ政権の方向性 1.お手本はレーガン 2.対中強硬派で固めた側近 3.東アジアへの関与
Ⅱ 中台衝突の歴史と抑止力としての米国 一 砲撃戦の舞台となった金門島 1.中国と対峙する軍事拠点 2.「小三通」の立て役者・蔡英文 3.押し寄せる中国人観光客 二 軍事拠点・平潭島が映し出す今昔 1.台湾海峡ミサイル危機 2.台湾を取り込む「平潭総合実験区」 3.「実験区」にかける習近平の思い
Ⅲ 習近平が見据える「台湾」 一 重要講話に込められた本音 1.台湾に対する思い 2.「一つの中国」堅持を求める 3.中台統一に向けて 二 蔡英文への回答 1.まずは内政に注力 2.「一国二制度」を公言 3.畳み掛ける習近平 三 初めて示した本格的な方針 1.六年ぶりの国共トップ会談 2.台湾政策に関する五つの主張 3.AIIBへの台湾参加問題 四 世界の注目集めた中台首脳会談 1.六六年ぶりの顔合わせ 2.中台双方の思惑 3.実現までの経緯
Ⅳ 習近平のキャリアを固めた福建省時代 一 一七年間の評価 1.順調に積み上げたキャリア 2.「黒社会」との癒着には陥らず 3.ぱっとしない業績 二 独自の対台湾政策 1.福建省と台湾のつながり 2.重視した台湾との経済交流 3.対台湾政策の原型 三 激変する台湾情勢 1.李登輝の「二国論」 2.陳水扁政権の誕生 3.習近平は台湾の投資を歓迎
Ⅴ 台湾から見た習近平 一 証言で明らかになった「台湾通」ぶり 1.郭俊次の証言 2.習近平という人物 3.郁慕明と張栄恭の証言 二 台湾人企業家への配慮 1.習近平を最もよく知る台湾人企業家 2.企業家の置かれた立場 3.進む「脱中国依存」 三 中国専門家の視点 1.習近平の個性 2.蔡英文政権への出方 3.対中政策責任者の視点
Ⅵ 中国の対台湾政策 一 共産党と政府の体制 1.党が方向性を決定 2.権力を掌握した習近平 3.歴代政権の方針 二 台湾との経済関係 1.改革・開放後に活発化した交流 2.したたかな台湾企業 3.歴代政権の対中経済政策
Ⅶ 蔡英文が対峙する「中国」 一 中国と距離を置く政策 1.「九二年コンセンサス」を認めず 2.中国の報復措置 3.始動した新政権 二 交渉団メンバーの経験 1.国際法との出会い 2.WTO加盟交渉で重要な役割を果たす 3.中国と相まみえる 三 陳水扁政権時代の教訓 1.「中国を挑発しない」姿勢を貫く 2.大陸委員会主任委員の経験 3.元部下や識者が語る蔡英文の人物像
参考文献 あとがき
|
|
|
|
|