中央アジアの歴史と現在 草原の叡智
/アジア遊学243
松原正毅 編
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出版社:勉誠出版 |
出版年:2020年02月 |
コード: 192p ISBN/ISSN 9784585227090 |
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中央アジアは人類の歴史のなかでも、特に重要な舞台であり続けた地である。この地の遊牧民はスキタイと匈奴から始まり、突厥とモンゴル、そして満洲人に至るまで、西へ、東へと移動していくなかで、王朝交替を促す内燃機の役わりを果たし続けてきた。近代に入ってからはヨーロッパや日本の探検家たちが中央アジアに入り、西方ヨーロッパと中国との関係を想像しながら、この地を「シルクロード」などと呼んだ。20世紀後半、特にソ連邦の崩壊と中国の改革開放政策の実施により、新疆ウイグル自治区・カザフスタン・モンゴル国・ロシア連邦等での現地調査が可能となった結果、日本の研究者たちは世界のどこの学者よりも先駆けて歴史の現場に立ち、聞き書きをし、考古学的発掘を進め、そして希少文献を渉猟し、蒐集した。本書はそうした学術研究の成果の一端を市民社会に分かりやすい形で発信する。
目次: まえがき アルタイ・天山からモンゴルへ(松原正毅) 総論 シルクロードと一帯一路(松原正毅) 中央ユーラシア史の私的構想―文献と現地で得たものから(堀直) 中央アジアにおける土着信仰の復権と大国の思惑―考古学の視点から(林俊雄) 聖者の執り成し―何故ティムールは聖者の足許に葬られたのか(濱田正美) オドセルとナワーンの事件(一八七七年)から見る清代のモンゴル人社会(萩原守) ガルダン・ボショクト・ハーンの夢の跡―英雄の歴史に仮託する人びと(小長谷有紀) 描かれた神、呪われた復活(楊海英) あとがき(小長谷有紀)
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