中国雲南の書承文化 記録・保存・継承
/アジア遊学231
山田敦士 編
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出版社:勉誠出版 |
出版年:2019年02月 |
コード: 224p ISBN/ISSN 9784585226970 |
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文字とテクストからみる雲南の歴史と現在、未来 中国雲南地域は、中華世界、チベット世界、東南アジア世界の交差する場所に位置し、インド系文字、チベット系文字、漢字、ラテン文字、イ文字やトンパ文字などの多様な文字表記とテクスト、それに基づく豊かな書承文化を発達させてきた。 これらのテクストには、記録物としての価値のみならず、出版や保存、継承など、人間の社会活動そのものとしての側面がある。 本書では、こうした書承文化に焦点をあて、地域の歴史や文化の多様性・重層性のあり様を解明する。
目次: 総論 雲南と書承文化(山田敦士) Ⅰ 少数民族の書承文化 ナシ族におけるテクスト―その形成と背景(黒澤直道) ナシ族歴史史料―非漢文史料から見えてくるもの(山田勅之) 彝語・彝文の辞書について(清水享) 徳宏タイ族社会における詩的オラリティの伝承活動―女性詩師ワン・シャンヤーの取り組み(伊藤悟) 文字がもたらす権威の行方―中国雲南におけるラフ文字創設と口承文化の関わり(堀江未央) 滄源ワ族自治県における書承文化―無文字社会における文字表記とテクストのゆくえ(山田敦士) 大理白族の白文の形成とその用途(立石謙次) イスラーム教育におけるテクストの変容―回族の民族・宗教性の変化との関係から(奈良雅史) フォークロア概念の終焉―雲南ハニ族の伝承/伝統的知識と柳田国男(稲村務)
Ⅱ 東南アジア・中華世界とのつながり タイにおけるミエンの歌謡テクストと歌謡言語(吉野晃) 雲南・四川南部の漢族・非漢民族の漢字文芸と文字信仰―中華圏周辺部の対聯・惜字炉「字庫塔」(川野明正) 雲南下層社会への漢字リテラシーの普及―明清時代を中心として(西川和孝) 民間文書の収集保存と地域資源化―貴州省東南部錦屏県における清水江文書(相原佳之) コラム◎シェンケーン文書―西北ラオスにおけるタム文字の使用(飯島明子) コラム◎イ族支配階層の漢文化適応(野本敬)
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