建築の近代文学誌 外地と内地の西洋表象
/アジア遊学226
日高佳紀,西川貴子 編
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出版社:勉誠出版 |
出版年:2018年11月 |
コード: 224p ISBN/ISSN 9784585226925 |
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建築から読むモダン日本の文学
モダニズム期の日本文学は、いかなる装置を用いて「近代」と対峙しようとしたのか─? 明治期以降にあらわれた西洋建築に注目し、外地と内地を舞台とした日本語テクストを分析することで、文学に描かれた「西洋」「近代」の内実が浮かび上がる。本書は、建築表象と同時代の都市および周辺事象との関連性をもとに、「日本」や「アジア」をめぐる眼差しの構図を素描する試みである。
目次: はじめに(日高佳紀,西川貴子)
Ⅰ モダン都市の建築表象 美しい「光」が差し込む場所―佐藤春夫「美しき町」をめぐって(疋田雅昭) 堀辰雄『美しい村』の建築―軽井沢の記憶と変容(笹尾佳代) 伊藤整「幽鬼の街」における植民地主義の構造(スティーブン・ドッド) 幻影の都市―谷崎潤一郎「肉塊」における建築表象と横浜(日高佳紀)
◎日本近代建築小史(高木彬)
Ⅱ 外地における建築表象 〈中国的支那〉と〈西洋的支那〉のはざまで―武田泰淳「月光都市」にみる上海と建(木田隆文) 『亞』と大連―安西冬衛の紙上建築(高木彬) 殖民地の喫茶店で何を〈語れる〉か―日本統治期台湾の都市と若者(和泉司) 虚構都市〈哈爾賓〉の〈混沌〉―夢野久作「氷の涯」における建築表象(西川貴子)
◎文学の建築空間(笹尾佳代,高木彬,西川貴子,日高佳紀) オフィスビル/百貨店/銀行/アパートメント/劇場/美術館/ホテル/病院/工場/駅/橋/監獄
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