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「神話」を近現代に問う /アジア遊学217
植朗子,南郷晃子,清川祥恵 編
出版社:勉誠出版
出版年:2018年03月
コード:   256p   ISBN/ISSN 9784585226833
 
価格 2,750円
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近代以降の神話は、それ自体が単に固有の宗教的伝統や民族性を語る重要性を持つのみならず、あらたに創作される文学の淵源として、つねに今日的な語りと関連づけて参照され、地域・時代に限定されない(あるいは、意図的に限定された)意義を持ちうる概念へと発展していった。整備され、「神話体系」からこぼれ落ちたり、意図してこれに対抗的に利用されたり、「ネイション」の神話と同時に重層的に信じられていたりしたような、広義の「神話」が持つ社会的意義を、その成立過程・創作過程から改めて評価する。

目次:
総論―「神話」を近現代に問う(清川祥恵)

Ⅰ 「神話」の「誕生」―「近代」と神話学
 十九世紀ドイツ民間伝承における「神話」の世俗化と神話学(植朗子)
 神話と学問史―グリム兄弟とボルテ/ポリーフカのメルヒェン注釈(横道誠)
 “史”から“話”へ―日本神話学の夜明け(平藤喜久子)
 近代神道・神話学・折口信夫―「神話」概念の変革のために(斎藤英喜)
 『永遠に女性的なるもの』の相のもとに―弁才天考(坂本貴志)
 ◎コラム◎ 「近世神話」と篤胤(山下久夫

Ⅱ 近代「神話」の展開―「ネイション」と神話を問い直す
 願わくは、この試みが広く世に認められんことを―十八~十九世紀転換期ドイツにおけるフォルク概念と北欧・アジア神話研究(田口武史)
 「伝説」と「メルヒェン」にみる「神話」―ドイツ神話学派のジャンル定義を通して(馬場綾香)
 近代以降における中国神話の研究史概観―一八四〇年代から一九三〇年代を中心に(潘寧)
 幕末維新期における後醍醐天皇像と「政治的神話」(戸田靖久)
 地域社会の「神話」記述の検証―津山、徳守神社とその摂社をめぐる物語を中心に(南郷晃子)
 ◎コラム◎ 怪異から見る神話(カミガタリ)―物集高世の著作から(木場貴俊)

Ⅲ 「神話」の今日的意義―回帰、継承、生成
 初発としての「神話」―日本文学史の政治性(藤巻和宏)
 神話的物語等の教育利用―オーストラリアのシティズンシップ教育教材の分析を通して(大野順子)
 詩人ジャン・コクトーの自己神話形成―映画による分身の増幅(谷百合子)
 神話の今を問う試み―ギリシア神話とポップカルチャー(庄子大亮)
 英雄からスーパーヒーローへ―十九世紀以降の英米における「神話」利用(清川祥恵)
 ◎コラム◎ 神話への道―ワーグナーの場合(谷本愼介)

あとがき(南郷晃子)
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