新中国論 台湾・香港と習近平体制
/平凡社新書1005
野嶋剛
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出版社:平凡社 |
出版年:2022年05月 |
コード: 288p ISBN/ISSN 9784582860054 |
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世界屈指の超大国、中国。 その中国の様子がおかしい。 何かが狂い始めている。 世界各国が中国の異変に気付き始めたのは数年前。 その変化の大きな原因を探っていくと、「台湾・香港問題」にぶち当たる。 1997年、英国から返還された香港は「一国二制度」のもとで統治が試みられたのにも関わらず、風前の灯火である。もはや香港において自由や民主は死語に近い。 そしていま、中国の手が台湾に及び、台湾の人びとはもがき、苦しんでいる。 なぜ「大きな中国」は「小さな台湾・香港」をそこまで必要とするのか? その問いに対する答えに辿り着くためには、「中国」を真正面から捉えただけでは真の姿は浮かび上がってこない。 また、「台湾」もしくは「香港」から「中国」を見ても十分とは言えない。 そこで、「台湾・香港」の2つの地から「中国」という国をつぶさに考えてみることを提言し、実践したのが本書である。
目次: はじめに 第1章「台湾化」と「香港化」の狭間で 第2章 なぜ台湾と香港は中国にとって「特別」なのか 第3章 中国指導者にとっての台湾・香港問題 第4章 台湾・香港にとっての「中国」と本土思想 第5章 失われた「文化中国」の連帯 第6章 グローバル化する台湾・香港問題 第7章 日本は台湾・香港にどう向き合うべきか 第8章 台湾・香港は「坑道のカナリア」 付録:2021年の「歴史決議」で記された台湾・香港問題 関連年表 参考文献
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