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満洲国と日中戦争の真実 /PHP新書
歴史街道編集部 編
出版社:PHP研究所
出版年:2022年03月
コード:   216p   ISBN/ISSN 9784569851488
 
価格 1,023円
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「満洲国」建国から90年。
『歴史街道』掲載の著名な研究者や作家による論考を選りすぐり、日中両国の衝突の歴史とその構図に迫る。

昭和6年(1931)、満洲事変が起き、翌年には「満洲国」が建国された。
日本と東アジアの可能性を求めて、理想社会の建設が進められるはずだったが、次第に中国との軋轢は強まり、昭和12年(1937)には日中戦争が勃発。
長期化、泥沼化の様相を呈することになった。
その過程において、歴史はどのように動いていったのか。
本書で取り上げる石原莞爾、岸信介、後藤新平、山本条太郎、多田駿、今井武夫といった日本人は何を思い、どう行動し、どのような影響を及ぼしたのか――。
月刊誌『歴史街道』掲載の著名な研究者や作家による論考を選りすぐり、様々な視点から、日中両国の衝突を生んだ真因に迫る。


目次:

第1部 満洲国とはなにか

 満洲国、その誕生から解体まで(1) 傀儡国家と王道楽土――保阪正康
 いま問われるべきこと
 東北三省の独立宣言
 中国のナショナリズム
 満洲国政府と「内面指導権」
 支配権をにぎったのは……
 満洲産業開発五カ年計画
 かかえこんでいた悲劇

 満洲国、その誕生から解体まで(2) 人造国家をとりまく世界情勢――保阪正康
 満洲国を承認した国々
 リットン報告書をめぐる論議
 ワシントン体制と国際社会
 グルー大使の指摘
 歴史的実験という見方

 二人の出会いが巨大産業立国を実現した――岸信介と甘粕正彦――太田尚樹
 甘粕と岸はなぜ結びついたのか
 「汚水も濾過すれば清水になる」
 終戦で分かれた二人の道

 満洲国、そして石原莞爾と東亜連盟運動――保阪正康
 満洲国を理想郷とするために
 東亜諸国が手を結び、覇道主義と戦う
 日中協力して絶対平和を建設する

第2部 満洲国と日本人

 大連、奉天、長春……世界最先端の都市と建物はいかにつくられたのか――西澤泰彦
 「文装的武備」という経営理念
 「世界都市」をめざした男たち

 満鉄で世界を繫ぎ、満洲を共栄圏に……大構想の始まり――江宮隆之
 史上最強コンビ、満洲構想を練る
 児玉と後藤の会談
 「世界を繫ぐ鉄道」の実現へ

 米国資本で満洲を守れ!型破りの満鉄社長、起死回生に挑む――小山俊樹
 「それ、条どんが駆け出した」
 「じゃんけん外交」とモルガン商会の出資
 あと一歩のところで……

 二万のユダヤ人の命を救ったある軍人の武士道――樋口季一郎――秋月達郎
 エルサレムの丘に名を刻まれる日本人
 義をもって、弱きを助ける気質
 日本はドイツの属国ではなく、満洲国も日本の属国ではない

第3部 日本と中国、そして日中戦争の真実

 日中はなぜ全面衝突に至ったのか?日清戦争後の緊密な往来や幣原外交はなぜ実らなかったのか?――川島真
 日清戦争前の日清関係
 「中国」意識の形成と日本
 二十一箇条要求という転換点
 原・幣原外交と中国側の反応
 満洲事変から盧溝橋事件の間
 中国から見た日中全面衝突への道程

 盧溝橋事件から日米開戦へ――どこで何を誤ったのか――井上寿一
 戦争をする気がないのに……エスカレートさせた力学
 なぜ、和平工作は実現しなかったのか
 避けられたはずの日米戦争をもたらしたもの

 両国の衝突をもたらした「構図」と「問題の根源」――岡本隆司
 「疎遠」が常態だった
 日清戦争と「パーセプション・ギャップ」
 日露戦争後の関係の変化
 問題の根源

 世界大戦へとつながっていった「中国戦線」――平塚柾緒
 日本軍を混乱させた「盧溝橋の一発」
 上海から南京へ、拡大する戦線
 中国軍に裏をかかれた徐州会戦
 積極拡大策をとった武漢・広東作戦
 治安確保地域と作戦地域

 戦争を拡大させてはならない!参謀次長・多田駿の孤独なる戦い――岩井秀一郎
 和平交渉継続を訴え続け……
 戦線不拡大への奮闘
 多田の涙が意味するもの

 汪兆銘工作、桐工作……和平に奔走した陸軍軍人・今井武夫の信念――広中一成
 日本陸軍きっての「タフネゴシエーター」
 中国への愛着と長男の死
 汪兆銘工作の実相
 桐工作―虚々実々の駆け引き

 「戦略」から読み解く泥沼化の真相――大木毅
 戦略はなかった
 初期解決ならず
 クラウゼヴィッツの教えに背いた日本陸海軍
 なしくずしの首都攻略
 敵野戦軍撃滅をめざして
 消耗戦への突入
 支戦場にあらず
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