新全体主義の思想史 コロンビア大学現代中国講義
上製
張博樹/石井知章,及川淳子,中村達雄 訳
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出版社:白水社 |
出版年:2019年06月 |
コード: 438p ISBN/ISSN 9784560096994 |
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天安門事件から30年の知的成果 新たな全体主義の思想地図
習近平体制を「新全体主義」ととらえ、六四以後の現代中国を壮大なスケールで描く知識社会学の記念碑的著作。天安門事件30年を悼む
六四、三十年を悼む
自由に発言することを望んで、中国社会科学院哲学研究所を解雇された著者は現在、米コロンビア大学で教鞭を執りながら、祖国を見詰める。 本書はそのコロンビア大学で開講されている「現代中国の九大思潮」がもとになっている。 その最大の特長は、現代中国を従来のように権威主義体制として理解せず、「新全体主義」と捉えていることである。 ただ、この強権体制を見る視点は独裁一色というような単純なものではない。 ポスト「六四」天安門の思想状況は、高度経済成長とともに、党=国家体制へと回収されていく強力なナショナリズムが醸成されたのは確かに事実である。 だが、その過程は、グローバル化や通信技術の革新の下で展開しており、一党独裁を支える政治・社会思想はかつてのように一枚岩ではない。 こうした新たな眼鏡を持つことが、一党独裁を掘り崩していく知的な土台になる。本書が「新全体主義の知識社会学」と自ら規定しているのは、この意味においてである。世界的に注目される自由の闘士による中国批判理論構築の試み。
目次: 序章 思想および思想のスペクトルと思潮の衝突 第一章 リベラリズム 第二章 リベラリズム(続一) 第三章 リベラリズム(続二) 第四章 新権威主義 第五章 新左派 第六章 新左派(続) 第七章 毛左派 第八章 毛左派(続) 第九章 中共党内民主派 第十章 「憲政社会主義」の様々な主張 第十一章 儒学治国論 第十二章 紅二代と「新民主主義への回帰」 第十三章 対外的に勢力の強まるネオ・ナショナリズム 第十四章 結論
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