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六朝道教儀禮の研究 上製
山田利明 著
出版社:東方書店
出版年:1999年01月
コード:00526   440p   ISBN/ISSN 4-497-99551-8
 
価格 7,480円
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初期道教の儀礼の実態を探り体系化を試みる!
従来、道教の儀礼研究は教理研究に比して不活発であったが、本書は、六朝期道教の集大成者・陸修静の儀礼に注目し、その実態を探り、体系化を試みることにより、隋唐期以降へと続く道教儀礼の流れを明らかにする。

編著者のことば
唐代の科法には不明な點が少なくない。ただ、唐初頃の資料としては、張萬福の科法や『洞玄靈寶三洞奉道科誡營始』などから、ある程度はあきらかにすることができる。そしてこの唐初の科儀は陸修靜にまで溯ることができそうである。つまり、陸修靜・張萬福・杜光庭という系譜によって、道教儀禮は繼承されてきたかに見える。道教科儀全體の歴史からすれば、杜光庭はむしろ最後の集成者であった。したがって、儀禮形成の問題は殆ど杜光庭以前にあったと考えるべきであろう。本書は、以上のような觀點によって、六朝道教の大成者である陸修靜の儀禮に注目した。これを體系化できれば、隋唐期の道教儀禮は、ある程度の輪郭を表すものと考えている。(「総序」より)

構成
總序―道教儀禮研究の現状と批判
海外における道教儀禮研究の状況/中國における道教儀禮研究の状況/日本における道教儀禮研究の状況
第1篇 六朝における道教儀禮の形成
1 存思/2 守一/3 内視/4 道教科儀としての存思
第1章 『太平經』における守一と存思
1 『太平經』の存思/2 『太平經』に見られる二つの守一/3 五藏神/4 結語
第2章 東晉における存思法の展開
1 『抱朴子』における存思法/2 招神法としての存思/3 請神法の形成/4 結語
第3章 得仙法としての存思
1 洞房の思想/2 洞房神/3 洞房神存思の展開(1)/4 洞房神存思の展開(2)/5 結語
第4章 寇謙之と陸修靜の儀禮整備
1 寇謙之の儀禮整備/2 天師道と存思法/3 陸修靜の請神法/4 功曹使者
結章
補説―六朝における『太平經』の傳承
1 『太平經』の問題點/2 宋・梁における『太平經』/3 三洞四輔と『太平經』/4 『太平洞極經』/5 結語
第2篇 道教儀禮の諸相
第1章 道教における齋法の成立
1 塗炭齋の思想/2 陸修靜の修齋の思想(金籙齋/黄籙齋/明眞齋/三元齋/八節齋/自然齋/洞神三皇齋/太一齋/指教齋)/3 祈願としての齋法/4 結語
第2章 靈寶齋の思想的基盤
1 六朝佛教における大乘思想の理解/2 靈寶經典に見る「利他」の思想/3 靈寶齋の行道的基盤/4 結語
第3章 道教における誦經の思想
1 佛教の誦經/2 中國術數における誦經/3 道教における誦經の系譜/4 道教における誦經の意義/5 結語
第4章 『靈寶度人經』誦經儀の形成
1 『度人經』の效用/2 『度人經』の儀禮/3 『度人經』誦經儀/4 「道君序」と「經説」の關係/5 結語
第5章 道教神像の崇拜
1 陶弘景と陸修靜の立場/2 道教神像の歴史/3 造像規範(神像の種類/造像の材料/像相)/4 結語
結章
補説―『靈寶齋説燈祝願儀』配役考
第3篇 道教の信仰と儀禮
第1章 泥丸九宮の思想
1 泥丸九宮/2 九天九宮/3 泥丸の觀念/4 結語
第2章 『抱朴子』に見える靈寶經の信仰
1 『抱朴子』と靈寶經/2 靈寶經と黄帝・夏禹/3 靈寶經と方士/4 結語
第3章 六朝道士の信仰意識の形成―宗教的正統と異端
1 『眞靈位業圖』と祀神の性格/2 陶弘景の立場/3 葛洪の場合/4 寇謙之の場合/5 結語
結文
あとがき
原論文一覧/索引/CONTENTS

■編著者紹介
山田 利明(やまだ としあき):1947年生まれ。東洋大学文学部卒業、同大学院修士課程修了、大正大学大学院博士課程単位取得。大正大学助手、カリフォルニア大学バークレイ校研究員、東洋大学専任講師などを経て、現在東洋大学教授。文学博士。『日本・中国の宗教文化の研究』(共編)、『道教事典』(共編)、『道教の歴史と文化』(共編)など編著書多数。
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