〈親方五星紅旗〉への果敢なる挑戦! 市場経済への転換を図る中国において、カネ食い虫に転落した国有企業の運命は? 重慶のある大型工場に下されたまさかの破産宣告! その崩壊から再生への過程を通して、改革開放抵抗の最後の“牙城”国有企業改革を透視する迫真のルポ。●編著者のことば 「初めてカニ(あるいはナマコ)を食べた人」という中国語がある。未踏の分野に大胆に挑んだ開拓者を讃える表現だ。中国の改革と開放は、既成の社会主義の概念やしきたりを大きく変えるものだけに、とまどいがあり、抵抗も根強い。国有企業の破産も例外ではない。本書の底流に脈打っているのは、困難にひるむことなく、現実を見据えつつ新局面を切り開く人々への賛歌である。翻訳を終えた今、中国の近代化がこれらの人々により推進されていくのだ、との感が深い。(「訳者あとがき」より)
●構成 日本語版へのまえがき 第一章 最盛期から破産まで/第二章 破産処理の顛末/第三章 破産が残したもの/第四章 「破産効果」と今後の課題 解題/訳者あとがき
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