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理想への意志 新装版 /心象紀行・漢詩の情景 第3巻
坂田新 著/松浦友久 編・解説
出版社:東方書店
出版年:1995年11月
コード:00439   148p   ISBN/ISSN 4-497-95461-7
 
価格 1,494円
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志と挫折、己の存在を問いかける思索の世界
中国詩人の心象風景を再現する漢詩読本シリーズの第3巻。歴代の名作から約60首を選んで、各篇のイメージを象徴する写真とともにテーマ別に収録し、漢詩独自の美しい響きの訓読文を重視しながら、作品から受ける印象に焦点を絞って鑑賞する。本巻は、詩人たちが何らかの道理や理念を詩によって表現しようとする、“説理”の要素が強く、独特の趣を有する作品を、諷諭・閑適・戦乱・詠史・書懐の5章に分けて収録。解説・詩人小伝を付す。

編著者のことば
詩人たちの懐う所、感ずる所は、必ずしも一様ではない。「滅得心中火自涼」は、主観が客観に及ぼす同化作用の大きさを強調する。「及時当勉励」は、時期を逃さぬ自己充足の重要さを説いている。「蝸牛角上争何事」は、微小な人生での憎しみや争いの無意味さをイメージ化している。それらは恐らく、作者自身がさまざまに悩み苦しんだ問題についての、自分自身への解答という意味をもっているだろう。“書懐”類の詩に見られる面白さは、何よりもここに在る。(「書懐」解説より)

構成
巻頭概説 理想への意志―詩と説理
諷諭
碩鼠(『詩経』)/野老の歌(張籍)/水夫の謡(王建)/新豊の臂を折りし翁 辺功を戒むるなり(白居易)/炭を売る翁(白居易)/農を憫む 其の一・其の二(李紳)/山中の寡婦(杜荀鶴)/臨安の邸に題す(林昇)/憤を書す(陸游)/催祖行 王建に効う(范成大)/柔石を悼む(魯迅)
閑適
飲酒(陶潜)/終南の別業(王維)/竹里館(王維)/山中問答(李白)/香炉峰下 新たに山居を卜し 草堂初めて成り 偶々東壁に題す(白居易)/閑吟(白居易)/禅院に題す(杜牧)/清夜の吟(邵雍)/自ら遣る(王安石)/茘支を食らう(蘇軾)
戦乱
捗岵(『詩経』)/城南に戦う(『宋書』)/涼州詞(王翰)/涼州詞(王之渙)/従軍行(王昌齢)/出塞(王昌齢)/復た愁う(杜甫)/夜 受降城に上りて笛を聞く(李益)/軍に従いて 北征す(李益)/己亥の歳(曹松)/壬辰十二月 車駕東狩の後 即事(元好問)/龕山の凱歌(徐渭)
詠史
詠史詩(左思)/秦皇の墓に過る(王維)/越中覧古(李白)/蜀相(杜甫)/石頭城(劉禹錫)/烏江亭に題す(杜牧)/赤壁(杜牧)/秦淮に泊す(杜牧)/隋宮(李商隠)/南朝(石延年)
書懐
詠懐詩(阮籍)/雑詩(陶潜)/獄に在りて蝉を詠ず(駱賓王)/酒を酌みて裴迪に与う(王維)/行路難(李白)/長安の主人の壁に題す(張謂)/金縷衣(杜秋娘)/夏日 悟空上人の院に題す(杜荀鶴)/児に示す(陸游)/書を観て感有り(朱熹)/零丁洋を過ぐ(文天祥)/懐いを書す(袁枚)/詩を戒む(龔自珍)/自嘲(魯迅)
詩人紹介

■編著者紹介
松浦 友久(まつうら ともひさ):1935年静岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学教授。文学博士。中国古典文学、日中比較詩学専攻。『中国詩歌原論』『詩語の諸相』『リズムの美学』『李白伝記論』『李白詩選』『詩歌三国志』『漢詩』など論著多数。
坂田 新(さかた しん):1949年愛知県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、愛知県立大学教授。中国古典文学専攻。『帝範』『漢詩作法講話』『校注・唐詩解釈辞典』(共著)など論著多数。
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