中国語教育者・研究者必読! 常に中国語入門教育の現場に携わってきた著者が、オーラル・アプローチの方法を応用しながら長年にわたって行ってきた教育実験の記録。大学における第2外国語という条件の中で、実践の現場から報告する、教授法論・教材論。●編著者のことば 教師の数だけ教授法は存在するといわれるように、中国語入門期の教え方はさまざまである。ましてや学生数、授業のこま数、教師の数、教材の内容のさまざま異る中国語入門教育の場において、わたしの約三十五年間の教授経験がそのまま役に立つとは考えていない。ただ、日頃入門期の教授法についていろいろとお悩みの若い中国語教師のみなさんが、わたしがかつてC・C・フリーズの外国語教授法の理論に触発されたように、問題解決のためのささやかなヒントのひとつでも得てくだされば、本書を世に出した意味があるというものである。(「序にかえて」より)
●構成 序にかえて―わたしが実験をはじめた頃 C・C・フリーズの外国語教育法に触発されて(オーラル・アプローチ〔口頭教授法〕による中国語入門教育/不発におわったひとつの視聴覚教育)/『漢語教科書』『基礎漢語課本』による実験(大学における中国語入門教育の一方法/ひとつの補足/『基礎漢語課本』を使用しはじめて/『基礎漢語課本』実験第二年目/『基礎漢語課本』実験報告補遺/第二外国語は週二こまでよいか/『基礎漢語課本』実験補遺〔その二〕/LL教室を組み入れた中国語入門教育第一年目/LL教室を組み入れた中国語入門教育第二年目/聞き分けることを重視する中国語発音教育) あとがき 付録:1 「日中文化交流協会派遣日本中国語研究者教育者代表団」団員としての北京大学座談会席上での発言/2 中国語教育国際シンポジュウムでの発表/3 『中国語1600(上)』「文法のまとめ」の図形について 論文初出一覧
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