中国語を母国語としない者にとって把握しにくい擬音語400余りを、説明や例文を使ってわかりやすく解説する辞典。具体的使用例をできるだけ多く取り上げ、例文には日本語訳をつけ、日本語の擬音語と比較を試みる。 ●編著者のことば ……「ウマの声は?」「ブタの声は?」と尋ねて、すぐ“咴儿咴儿”“哼哼”と答えた中国人はむしろ少なかった。また、語音・語法・表記面での言語的制約が他の語彙に較べて、ゆるやかであったり、あいまいであったりする。要するに言葉としての成熟度や安定度が比較的低い反面、擬音語は中国人の音感を率直に反映し、中国語語彙の中で最も「自由な部分」「柔軟な部分」であるとも言える。 実はここに中国語擬音語のとらえにくさ、理解しにくさの原因が存在している。ある音響を表すのにどういう擬音語を用いればよいか? ある擬音語がどこまでの音響を言い表せるか? 普遍的な言い方かそうでないか? 特に中国語を母国語としない私たち外国人にとって、中国語擬音語は把握しにくい語彙の一つである。(「序」より)
●構成 序 中国語擬音語概説 凡例 語彙索引/漢字総画索引 本文 中日対照擬音語語彙表
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