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中国 マクロヒストリー 上製
黄仁宇 著/山本英史 訳
出版社:東方書店
出版年:1994年04月
コード:00395   480p   ISBN/ISSN 4-497-94421-2
 
価格 5,126円
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先進的な漢・唐から遅れた明・清に変わっていった原因は何か?
独自の歴史観(マクロ的視点から中国史をみること)をもって、400名を超える人物を俎上にのせ黄河文明の発祥から天安門事件まで、5、000年にわたる中国史全体を対象に据え、欧米や日本に比して近代化に遅れをとることになった根本原因を問いかける。伝統中国は儒教理念に支えられた君主政治実現のため、、行政・財政機構に必要な施策を道徳上の問題に置き換えることによって、産業資本の発達を遅らせ小農経営を基盤とする農業経済から脱却できず、近代国家として遅れをとってしまった。しかし、現代中国は、王朝官僚支配的な管理から、社会機能のすべてに貨幣で換算するシステムをが根付き商業原則による数量管理可能な社会に移行しつつある。―著者は中国の前途に大いに希望をもっているようだ。

編著者のことば
これは現在の[中国にたいする]関心から生まれた書である。……中国の歴史には、ある重要な要素すなわちその膨大な数の民衆という要素のために世界の他の民族や地域の歴史と違うものがある。その断面は一層いりくんでいる。莫大な民衆のために内部の動きは一つの結論から次の結論に移るまで一層時間がかかる。農民はひとまとめでしか扱うことができない。東アジア大陸の広大な土地を統括しているため、この巨大な国の重心は絶えずある種の神秘主義に包まれてきたようにみえる。……本書は本質的に中国の歴史にたいして専門的な(イデオロギー的でなく)力点を置き、一九八七年まで言及した。何にもまして、この全体像はいま終わろうとしている中国革命の途方もない規模と深遠な意味の理解を可能にする。(「はじめに」より)

構成
はじめに/第一章 西安と黄土地帯/第二章 亜聖と始皇帝/第三章 土壌、風向、雨量/第四章 兵馬俑の背景/第五章 最初の統一帝国―規範の確立/第六章 文人が武人になるとき/第七章 長期分裂の局面/第八章 歴史が拡大するとき/第九章 再統一への道/第一〇章 第二の統一帝国―実現できなかった突破の道/第一一章 北宋―大胆な実験/第一二章 西湖と南宋/第一三章 モンゴルの間奏曲/第一四章 明―内向的で非競争的な国家/第一五章 明末/第一六章 満州人の役割/第一七章 一八〇〇年―反省の基点/第一八章 アヘン戦争から洋務運動へ/第一九章 百日維新、中華民国、五四運動/第二〇章 現代中国と世界におけるその位置/第二一章 台湾、香港、そしてマカオ
訳註/関連年表/マクロ的視点からみた中国史―訳者あとがき/人名索引

■編著者紹介
黄 仁宇(こう じんう Ray Huang):1918年、中国湖南省生まれ。元ニューヨーク州立大学教授。歴史博士。著書に、“Taxation and Governmental Finance in Sixteenth Century Ming China” (邦訳『万暦十五年』東方書店)などがある。
山本 英史(やまもと えいし):1950年、滋賀県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学文学部教授。中国史学専攻。
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