中国文学研究者必携の一字索引 華美な詩を排撃し、当時の不安な世相を詩に詠じて、白居易らの新楽府運動の先駆者とされた中唐の詩人・元結(719?~772年)の詩作品の一字索引。さらに元結の全詩作および検字表を付し、盛唐から中唐以降への転換点をなす元結の作風を窺うことができる。中国文学研究者にとって不可欠の一冊。●編著者のことば 元結は盛唐から中唐への転換期に位置しており、極端な尚古載道の文学観を持っていた詩人とされている。しかし例えば李商隠が「其文危苦激切、悲憂酸傷於性命之際」と言及するように、元結の文学を理解するためには、彼を「系楽府十二首」や「舂陵行」に代表されるような社会派の詩人として位置付けることとともに、また別の視点が必要とされる。この索引は、そうした元結の詩的表現の特質を知るために嘗て作成しておいたものである……(「後記」より)
●構成 凡例 元結詩本文 索引篇 検字表(総画検字表/拼音検字表) 後記
|