黄土に生まれた酒―中国酒、その技術と歴史
／東方選書20
花井四郎 著
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| 出版社：東方書店 |
| 出版年：1992年10月 |
| コード：00337 296p ISBN/ISSN 4-497-92357-6 |
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醸造学者が語る中国酒のすべて！
中国では古来より数々の銘酒が育まれてきたが、その伝統は今日に至るも脈々と受け継がれ、各地方ごとに銘酒を競い合っている。本書は中国酒を黄酒（醸造酒）、白酒（蒸留酒）、葡萄酒の三つに分け、それぞれの銘酒の起源・製法などを50余点の写真、10余点の表を駆使し、微に入り細に入り紹介する中国酒ガイドの決定版である。醸造学を専攻し、実際に酒造に関わってきた著者が、技術的解説において真骨頂を発揮するのは言うまでもないが、中国の古典書をはじめとする内外の文献を引用するなどして、文化史的な面からのアプローチも関心を引きつけてやまない。以下に内容の一部を紹介する。
甲骨文をはじめ考古学的見地から古代中国人が愛飲した酒を探る／祭儀用としてはじまった酒が王侯貴族から大衆の愛玩物となるまでの経緯を探る／『史記』をはじめ多数の古典を引用し各酒のルーツを探る。日中両国学者の論争も紹介／各酒の特徴と製造工程をチャート図を使って解説／黄酒―日本酒、同じ醸造酒であるのに何故黄酒は二日酔いにならないのかを成分分析によって明らかにする／素人でも簡単な中国酒の選び方／王羲之が蘭亭で曲水に流した酒は？ そのほか歴史的場面で飲まれた酒を探る／李白をはじめ酒を愛でる詩の数々を紹介／茅台酒に描かれる天女に意味を民間伝承から探る
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■編著者紹介
花井 四郎（はない しろう）：1926年北海道函館市生まれ。北海道大学農学部農芸科学科卒業。宝酒造株式会社取締役技術部長兼研究所長、技術担当取締役、顧問を経て、中国の国際化学技術交流協会の招聘を受けて酒造・食品工場の技術指導を行う。1998年没。
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