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中国礼法と日本律令制 上製
池田温 編
出版社:東方書店
出版年:1992年03月
コード:00320   468p   ISBN/ISSN 4-497-92349-5
 
価格 10,466円
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律令制を手がかりに古代東アジア世界のあり方を追求する!
日本史・東洋史の枠を打ち破って研究者・大学院生20名の、礼制を含む国制・法制、および日中律令制の比較を内容とした論考を収録した画期的論文集。本書は編者還暦・退官の記念出版であり、巻末には編者長年の成果である著作目録を付す。

編著者のことば
東洋文化研究所の東アジア歴史部門の班研究として池田温先生の主催される研究会が始まったのは一九七三年のことであり、爾来十九年間、休暇期間を除けばほぼ欠けることなく、毎週月曜の夜の研究会は維持されてきた。……さらに特筆すべきことは、池田先生の広い問題関心と寛容さにより、当初から日本史研究者が多数参加したことである。研究会は律令制を手懸かりとして古代東アジア世界の在り方を追求する目的をもって出発し、その目的を維持し続けてきた。日本史・東洋史の枠をうち破って研究者・大学院生が会読・研究発表を通じて交流を行なったことこそ研究会の最大の功績であったといってよい。……このような歴史をもった研究会も、一九九二年三月末の池田先生のご退官をもってひとつのくぎりを迎える。この機会に、池田先生編集のもとに研究会の活動に即した論集を刊行してくぎりの時の記念としたいという意見が新旧のメンバーの中に生まれ、有志による編集委員会(大津透・岡野誠・金子修一・窪添慶文・小口彦太・坂上康俊)を結成し、事務を扱うこととした。研究会に参加したメンバーは多数にのぼるが、国内在住の、一定期間以上の参加者に限らせていただいて執筆依頼を行ない、論集の内容は、礼制を含む国制・法制、および日中律令制の比較とすることと定め、ここに見るように十九人の協力を得ることができた。(「まえがき」より)

構成
まえがき/凡例
第一部 中国律令制の形成と展開
阡陌三考(太田幸男)
秦帝国による道路網の統一と交通法(鶴間和幸)
雲夢睡虎地秦墓竹簡に見える県・道嗇夫と大嗇夫について(工藤元男)
中国古代国家における在地支配機構成立の一側面―睡虎地秦簡の嗇夫をめぐって(飯尾秀幸)
漢代三輔制度の形成(大櫛敦弘)
北魏における「光禄大夫」(窪添慶文)
玄宗朝の皇帝親祭について(金子修一)
第二部 日唐律令制の比較研究
唐令と日本令―〈唐令拾遺補〉編纂によせて(池田温)
儀制令と律令国家―古代国家の支配秩序(大隅清陽)
仮寧令と節日―古代社会の習俗と文化(丸山裕美子)
課役制と差料制―課・不課・課戸にふれて(大津透)
律令賤民制の構造と特質―付『新唐書』刑法志中の貞観の刑獄記事について(榎本淳一)
日唐都城比較制度試論(北村優季)
詔書・勅旨と天皇(坂上康俊)
儀式における唐礼の継受―奈良末~平安初期の変化を中心に(古瀬奈津子)
神祇令における法継受の問題(菊池克美)
「流」の執行をめぐる二、三の問題―日唐の家族意識の違い(梅村恵子)
第三部 律令制の変容
建中三年重杖処死法考(川村康)
宋代の国家祭祀―『政和五礼新儀』の特徴(小島毅)
現代中国刑法における類推適用と「比付」(小口彦太)
池田温先生著作分類目録(大津透 編)

■編著者紹介
池田 温(いけだ おん):1931年静岡県生まれ。1954年東京大学文学部東洋史学科卒業、1956年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了(東洋史専攻)。1976年東京大学東洋文化研究所教授、1990年東京大学東洋文化研究所所長、東京大学評議員、東洋学文献センター長を歴任。1992年退官。現在創価大学教授、東京大学名誉教授。1983年には日本学士院賞を受賞する(『中国古代籍帳研究』)。
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