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溥儀 1912―1924 ―紫禁城の廃帝
秦国経 編著/波多野太郎 監訳/宇野直人・後藤淳一 訳
出版社:東方書店
出版年:1991年02月
コード:00288   208p   ISBN/ISSN 4-497-91316-3
 
価格 2,456円
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残照のラスト・エンペラー、空白の13年!
1911年の辛亥革命により清朝が崩壊した後も、最後の皇帝(ラストエンペラー)・溥儀は紫禁城内に居住を許された。1924年に紫禁城から追放されるまで、彼はそこで「皇帝」としての生活を送り、「小朝廷」を営んでいたのである。この13年間は、波乱に富んだ彼の生涯を通じて、もっとも奔放かつ荒唐無稽で、権謀術策渦巻く時期の一つであった。本書は、当時の書簡・書類や記録文書に基づき、この時期の溥儀と彼をとりまく人々の活動と生活ぶりを描き、併せて「小朝廷」の制度や儀式を紹介する。往時の様子を伝える写真も多数収録され、清末から民国初期にかけての中国の歴史・社会の一面を知るうえで興趣溢れる一冊。

編著者のことば
1911年から1924年までの13年間、溥儀ならびに皇室は、日常的・社会的活動の中で、大量の記録文書や文化遺産を残しました。その中には、溥儀が内外の官僚・政界人・著名人らと交わした秘密文書・手紙や、溥儀が旧老遺臣たちと準備を進めた帝政復古のための勅諭・上奏文、皇室財産の登録や経費の出納に関する資料、さらには彼の日常生活、学業、詩文作品に関する資料もたくさんあります。……各篇に述べられている歴史的事実や制度・儀式上の古例習慣は、溥儀の人生行路と清末民国初期の歴史・人物を研究するに際し、いずれもかなりの資料価値を有するでしょう。(「日本語版への序文」より)

構成
日本語版への序文
第1章 「小朝廷」の成立と終焉
宣統帝溥儀の退位/優待条件/内務府/宗人府/内務府の機構と人員の削減/宗族生計維持会/宗人府の教養工廠/三旗共和協進社/八旗の生計/太監の解雇/盛京内務府/宮女/蘇拉/「善後処置」/請願運動/溥儀、紫禁城より追放さる/皇室善後委員会
第2章 小朝廷をめぐる人々
袁世凱と退位後の清皇室/張勲の復辟/共和軍と定武軍の戦い/罪を隠蔽す/呉佩孚の誕生日を祝う/曹錕への贈賄/康有為/『日本変政考』と『帝鑑』/翁同龢への追諡/慶親王奕劻の死/世続/陳宝琛/伊克坦/梁鼎芬/英語教師ジョンストン/王国維の死/孔府と皇室
第3章 小朝廷の経営
退位後の皇室経費/内務府の経常費/宮中で消費する食料と燃料/古美術品の売却/吉林皇産測量事件/旧星尼貝子領事件/保聖夫人承祀事件/円明園遺跡/頤和園の開放/徳日新殿の大火/行宮などの賃貸/東西長安門の開放/大高殿牌楼の撤去/大宮山古跡破壊事件/紫竹院
第4章 小朝廷の儀式
宣統宝文/「万寿」の儀式/九九盒/溥儀の婚礼/交祝合卺礼節/『大婚典礼進奉銜名物品冊』/梅蘭芳の御前演技/玉牒/『徳宗実録』/崇陵の工程費用/隆裕太后の死/珍妃の埋葬/四皇貴妃の尊封/万年吉地
第5章 小朝廷の日常
起居注/子どもたちの遊び/窓課章程/読書と刊行物閲覧/ピアノ演奏と作詞作曲/進膳/九九消寒図/雍和宮の粥焚き道場/辮髪を切る/自転車と自動車/犬を飼う
退位後の皇室年譜(1912-1924)
監訳者あとがき

■編著者紹介
秦 国経(しん こくけい チン グオジン):1936年生まれ。中国人民大学歴史档案系卒業。中国第一歴史档案館管理部主任、同副研究館員を歴任。『明清档案』『明清档案整理工作60年』『清代的殿試』など編著書多数。
波多野 太郎(はたの たろう):1912年神奈川県生まれ。大東文化学院研究科卒業。現在、横浜市立大学名誉教授。文学博士。『老子道徳経研究』『白話虚詞研究資料叢刊』『中国語学資料叢刊』など編著書多数。
宇野 直人(うの なおと):1954年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、共立女子大学助教授。『中国古典詩歌の手法と言語』『朱子絶句全訳注』(共編)など編著書多数。
後藤 淳一(ごとう じゅんいち):1964年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。
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