わが祖父呉昌碩
上製
呉長鄴 著/河内利治・北川博邦 共訳
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出版社:東方書店 |
出版年:1990年03月 |
コード:00259 272p ISBN/ISSN 4-497-90285-4 |
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孫が語る巨匠の思い出と芸術 清末民初の中国文墨界を代表する巨匠、呉昌碩。その芸術は詩・書・画・印の「四絶」と賞賛される独自の風格を誇り、今なお人々を魅了してやまない。本書は、呉昌碩から直接指導を受け、その日常を知る現代唯一の人―孫・長鄴による呉昌碩の回想録。故郷のこと、夫人のこと、友人との交わり、芸術についてなど、呉昌碩の詩作を交えながら語られるこれまで知られていなかった数々のエピソードから、呉昌碩の人となりがいきいきと伝わってくる。併せて、貴重な本格的資料「硯銘」「年譜」を収録。●編著者のことば 世間には呉昌碩先生にまつわる伝説がとても多く語られ、私が耳にしたものも少なくない。これらの「道聴途説」はみないいかげんな、まったく根も葉もないものばかりであるので、笑いとばしておけばよく、史料として伝えるわけにはゆかないのである。……筆者は昌碩先生の孫として、真実を求める精神に立ち、この文章を書いて、まちがったうわさばなしを正さないわけにはゆかないのである。(本文より)
●構成 自序 呉昌碩先生小伝 呉昌碩先生の思い出 呉昌碩先生逸話 一本の戒尺/端午に鍾馗を画く/河蝦の韮炒め/私は生涯酒を愛す/缶翁八十歳の誕生日/楼外楼/わびられたはずが……/まちがったうわさを正す/〈付〉呉東邁先生軼事 呉昌碩先生回顧録 呉昌碩先生の先祖と後裔/呉昌碩先生の故郷安吉―祖父呉昌碩先生誕辰百四十周年を記念して書く/呉昌碩先生のユーモア/呉昌碩先生の夫人に対する深い情愛/苦鉄道人は梅の知己 呉昌碩先生交友録 平生の交友を記した書物/呉昌碩先生の契友張子祥/任伯年と呉昌碩先生の関係/呉昌碩先生と楊見山の関係/呉昌碩先生と日本の詩友/呉昌碩先生と河井荃廬の親密な交誼/西泠印社内の呉缶翁銅像 呉昌碩先生と芸術 呉昌碩先生と芸術/三十にして詩を学び 五十にして画を学ぶ/巷語街談総べて詩に入る―呉昌碩先生の詩/卅年書を学ぶも古拙を欠く―呉昌碩先生の書法/輒ち寸鉄を假りて蛟竜を駆す―呉昌碩先生の篆刻/詩文書画に真意有り 能く深く造り其の通を求むるを貴ぶ―呉昌碩先生の絵画/知らず何者をか正変と為す 我自り古を作して群雄を空しうす 硯銘 年譜 呉昌碩家系譜 譯者後記(北川博邦)
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■編著者紹介
呉 長鄴(ご ちょうぎょう):1920年中国上海に呉昌碩の三男・東邁の長男として生まれる。幼時より祖父・呉昌碩から直接指導を受け、その筆法上、技法上の奥義を会得。西泠印社社員、上海文史館館員、上海海墨画社副社長を歴任。 河内 利治(かわち としはる):1958年大阪府生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。現在、大東文化大学助教授。『新編 中国詩文選』(共編)、王伯敏『中国画の基礎構図』(翻訳)他、論文多数。 北川 博邦(きたがわ ひろくに):1939年東京都生まれ。國學院大学大学院博士課程日本史学専攻単位取得。現在國學院大学教授。王伯敏『中国古代の肖形印』(校閲、東方書店)のほか、『新編篆書基本叢書』全10巻(編)、『清人篆隷字彙(第2版)』(編)など編著多数。
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