現在最も完備した陶文の資料集! 主に商・西周・春秋・戦国・秦代の古陶文の原寸拓片計2,622種を、時代と地域によって分類し収録。資料の豊富さ、体例の完善さが本書の二大特長である。他に詳細な引書目録と古陶文拓本目録索引を付す。本書刊行以前の陶文拓片集と中華人民共和国建国後新出の陶文をほぼ完全に収録。●編著者のことば 陶文研究はこれまで古文字学の園地の中のかなりさびしい片隅に置かれており、それに関する論著の数量も甲骨・金文とはくらぶべくもないばかりか、泉幣・璽印等の門類にさえも及ばないほどであった。晩清以来、陶文の発現は相当に豊富であり、内容もまた極めて重要であるのだが、材料の大部分は出版されることなく、流伝も稀少であったので、学者も手の着けようがないというのが現実であった。高明同志は長期にわたってこの珍貴な材料の蒐集を重視し、精心の整理を経て《古陶文彙編》を編纂し、これが現在最も完備した陶文の総集である。本書の刊行は陶文の研究の様相を全く改めることになるであろう。(「古陶文彙編李序」より)
●構成 一、古陶文彙編李序 二、古陶文彙編李序 三、編輯凡例 四、引書目録 五、古陶文拓本目録索引 六、古陶文拓本 商代陶文/西周陶文/山東出土陶文/河北出土陶文/陝西出土陶文/河南出土陶文/山西出土陶文/湖北出土陶文/不明出土陶文/山東大汶口文化晩期遺址出土陶器上的図形文字 七、附録 陶符を論じ兼ねて漢字の起源を談ず(高明)
|