漢詩の精華465首! 中国文学の華とされる唐詩。そのなかから特に風格を重んじて名作465首を選録した『唐詩選』は、唐詩の代表的な選集として江戸時代以来知識人の必読書とされてきた。本書は、初学者から愛好家まで必携の『唐詩選』テキストの決定版。テキストを丹念に検討した上で、日本語による平易な註および押韻・韻目を加え、さらに詩人小伝・テーマ別分類索引を付す。大学の中国文学・国文学用テキスト、高校の漢文副教材、あるいは漢詩サークル用テキストとしても最適。●編著者のことば 唐詩は、中国文学の華である。今に伝わるその総数、およそ49,000首。その中から、好みに従って誌を選び、唐詩の選集を編纂するものは、また数多い。『唐詩選』465首は、唐詩の風格の高さを重んじて編纂されたものであり、最も盛行した選集である。わが国では、江戸の中期以降読み継がれ、唐詩といえば『唐詩選』の名をほしいままにしている。いわば知識人の必読書であり、血肉ともなっているものであるから、現代、これを読むことの意義はいうまでもないであろう。日常生活の合間にも、折に触れて親しむようにしたいものである。(「序」より)
●構成 序(石川忠久) 唐詩選序/巻一 五言古詩/巻二 七言古詩/巻三 五言律詩/巻四 五言排律/巻五 七言律詩/巻六 五言絶句/巻七 七言絶句 詩人小伝/テーマ別分類索引
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