先秦貨幣 上・下
/中国歴代貨幣大系
馬飛海 総主編/汪慶正 本書主編/馬承源 本書校閲(上海人民出版社版)
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出版社:東方書店 |
出版年:1988年10月 |
コード:00218 1184p ISBN/ISSN 4-497-88244-6 |
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先秦時代の古代貨幣を網羅した貴重な資料集! 本書には、先秦貨幣(鋳笵を含む)の図版計4,342点が収録されている。編纂にあたっては、各時代の歴史的背景の関連性、歴代の貨幣の制度、体系、材質、形、構造の変化ならびに貨幣の分布、流通の法則などについて、科学的な分析を行なうよう心がけた。内容は、図録、時代別各種貨幣の拓本(あるいは写真)、時代別貨幣の研究資料の三部からなる。古文字学、考古学、東洋史および書の研究をすすめる上での大きなよりどころとなる資料である。●編著者のことば 中国は最も早くから貨幣を使い始めた古い文明国の一つである。約四千年余り前の新石器時代末期には、家畜や穀物等を用いて、一般的等価物に充当させる物品貨幣がすでにみられ、三千四百年前の夏殷時代、中原地区で海貝が使われ、殷代末期の若干の墓葬からは、青銅貝が発見されている。春秋戦国時代、東国の王室及び主な諸侯国が統治してきた区域では、中国特有の生産用具の変化によってもたらされた布幣、刀幣、円銭等の青銅鋳貨が流通していた。……歴代にわたってつくられた様々な材質、形、型による貨幣は誠に豊富で、その数の多さは、世界史上類をみないほどである。……中国歴代貨幣の研究は、中国の各時代の政治、経済、歴史、地理、文字学、美学、冶金、書など広い分野にわたっている。貨幣は、考古学上の断代に対する確固たる裏付けのひとつといえよう。(「序」より)
●構成 [上巻] 序/凡例 壱 総論 貨幣の起源/物品貨幣―貝/金属秤量貨幣/金属鋳造貨幣(布/刀/円銭/楚銅貝/楚の黄金鈑) 貳 図録 原始貨幣/空首布/尖足布、類方足布、類円足布/釿布、異形布/方足布/円足布/三孔布/布幣笵/斉刀 [下巻] 貳 図録 尖首刀/針首刀/易刀/斉易刀/趙刀/刀幣笵/円銭、円銭笵/楚銅貝、楚銅貝笵/楚釿布、楚釿布笵/楚金鈑/秦半両/非流通貨幣 参 資料 一 先秦鋳幣釈文表 工具鏟、原始布/早期平肩弧足空首布/聳肩尖足空首布/斜肩弧足空首布/晩期平肩弧足空首布/尖足布、類方足布、類円足布/魏釿布、異形布/方足布/円足布(趙国)/三孔布(中山国)/斉刀/尖首刀(燕国)/針首刀(燕国)/早期易刀(燕国)/中晩期易刀(燕国)/斉易刀/趙刀/円銭(附方孔円銭)/楚銅貝/楚釿布/楚金鈑 二 先秦貨幣出土情況表 新石器時代晩期―西周貨貝出土情況表/商代銅貝出土情況表/先秦鋳幣出土簡況表/金鈑出土簡況表 三 甲骨卜辞、青銅器銘文中的“貝”字和有関貨幣的記載摘録 甲骨卜辞/青銅器銘文 四 先秦鋳幣(抽様)銅合金成分化験表(附:化験方法説明)
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■編著者紹介
馬 飛海(ば ひかい):上海市銭幣学会名誉理事長。 馬 承源(ば しょうげん):上海博物館館長、国家文物鑑定委員会委員。 汪 慶正(おう けいせい):上海博物館副館長、国家文物鑑定委員会委員。
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