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中国説話文学の誕生 /東方選書17
高橋稔 著
出版社:東方書店
出版年:1988年07月
コード:00211   236p   ISBN/ISSN 4-497-88230-6
 
価格 1,601円
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中国小説の源流を求め、幽明の境に踏みこむ!
中国では、小説は何らかの社会的主張を訴える目的で作られることが多かったが、同時にそこには強い伝承性が内包されていた。そして、中国は民間伝承の宝庫である。中国の小説の源流を探るならば、どこかで伝承説話に突き当たるのは当然であろう。本書は、六朝時代初期に誕生したと考えられている説話世界のルーツを探りながら、幽霊や鬼神と親しみ、冥界と現世が交錯する古代中国の社会史にまで踏みこみ、政治と説話、俗信仰・儒教・仏教・道教と説話の関係など、新たな視点からの中国小説史の構築を目指す。

編著者のことば
中国の歴史上、偉大な文学作品の出現や、偉大な文化的改革は、その文化の根源たる民間伝承のレベルにまで文化の重層構造を掘り下げ、基底からねばり強く再構築を計ることによってなされた。そこからして、当然のことながら、中国文学の作品中に虚構の歴史を尋ねつつその源流を求めれば、どこかで伝承説話に行き当たることになる。私の説話文学研究はそこから起こったものであり、従ってそれは、その基底において中国小説の研究に繋がるものである。(「まえがき」より)

構成
まえがき
序論 新しい中国小説史のために
1 小説の概念/2 「歴史語り」と「説話」について/3 説話スタイルの創作について
本論 中国説話文学の誕生
1 説話の定義について
2 「小説」及び「神話」と「説話」と「歴史語り」について
3 秦以前の説話
4 漢代の説話
5 中国説話文学の誕生
建安時代の説話文学/説話集の誕生―列異伝/談論と説話
6 六朝時代の宗教と説話
説話に見る中国古来の俗信仰と仏教/六朝説話中に見られる仏教と道教との関係について/俗信及び仏教・道教の共存状態と講説について
7 六朝時代の説話と歴史語りなど
いわゆる「志怪」及びその関係書/方士や道士の「歴史語り」/地理書的形態の作品類/いわゆる志人小説類
8 六朝説話中の民間伝承
9 創作説話の起こりについて
あとがき

■編著者紹介
高橋 稔(たかはし みのる):1936年東京生まれ。東京大学大学院中国語中国文学専攻博士課程中退。私立武蔵高校教諭、東京学芸大学教授を経て、現在山形大学教授。著訳書に『幽明録・遊仙窟』(共訳)『六朝唐小説集』(共訳著)など。
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