日本語母語話者のための中国語語彙習得研究【最新刊】
上製
小川典子
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出版社:東方書店 |
出版年:2025年02月 |
コード:22503 256p ISBN/ISSN 9784497225030 |
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「漢字はわかる」にどう向き合うか
日本語を母語とする中国語学習者は、その語彙の習得において漢字の影響を多少なりとも受けている。漢字知識を利用するのは良いことなのか、どう活かすべきなのか。本書は外国語として中国語を学ぶ日本語母語話者が新しい語に出会った時に、どのように語彙を処理し、習得していくのか、特に漢字がどのように影響するのかを明らかにしていく。語彙習得に関わる先行研究を概観した上で、短文および長文読解を用いた未知語の意味推測に関する調査を通して学習者の思考過程やストラテジーを分析し、より良い語彙学習のあり方について考える。
●著者の言葉
日本語をL1とする中国語学習者の語彙習得に、漢字が少なからずの影響を及ぼすことは、恐らく多くの中国語教師がこれまでの経験から実感していることであろう。では、学習者はどのようにその漢字知識を活かせばよいのだろうか? それとも漢字知識は中国語学習において逆に足かせとなるのだろうか?(中略)本書の研究を通して、日本語をL1とする学習者がどのように語彙を学んでいけばよいのかを考え、教師が何に注意を払うべきなのか、学習者への語彙指導の方向性を示す糸口となることが期待される。(「まえがき」より)
●構成
まえがき
第1章 第二言語としての語彙習得研究概観
第2章 中国語学習者の語彙習得研究
第3章 短文の中での学習者の語彙習得
第4章 長文読解の中での学習者の語彙習得
第5章 より良い語彙学習のために―学習者の語彙学習ストラテジー調査より―
第6章 おわりに
参考文献
付録資料
あとがき
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■編著者紹介
小川 典子(おがわ のりこ) 愛知大学現代中国学部 准教授 大阪大学大学院言語文化研究科言語社会専攻博士後期課程修了 博士(言語文化学) 専門は中国語教育および母語・継承語教育
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