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モノからみた中国古代文化 衣食住行から科学芸術まで /東方学術翻訳叢書【最新刊】 上製
孫機/柿沼陽平 訳
出版社:東方書店
出版年:2024年08月
コード:22413   480p   ISBN/ISSN 9784497224132
 
価格 8,250円
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文物研究の集大成

中国古代の人々はどんなモノに囲まれて生きてきたのか?
著者が中国国家博物館で行った講演をまとめた『中国古代物質文化』(中華書局、2014年)の全訳。

本書は、著者が中国国家博物館で行った一連の講演の原稿を基礎に、10個のテーマを一冊としてまとめた『中国古代物質文化』(中華書局、2014年)の全訳である。中国の物質文化について、考古発掘の成果を融合し、実物と文献の互証にもとづいて解説する。たとえば、中国における農業と食事・酒・茶・砂糖・タバコ・紡績と服装・建築と家具・交通手段・冶金・玉器・漆器・磁器・文具・印刷・楽器・武具・科学技術といった多様なものを見たとき、それは中国から生まれたものか否か、創造の過程において何が中国的要素で何が外来的要素か、中国と外国が融合する契機はどのようなものか、といった点を全て整理している。

著者の言葉
二〇〇七年~二〇〇九年に、中国国家博物館は大規模な拡大工事を行った。閉館期間中、博物館幹部は館員に毎週学術講座を開催させた。筆者は、講座のなかで「中国古代物質文化」の各専門課題を受けもった。本書の基本的な内容はまさに当時の講座原稿である。(略)中国古代の物質文化が達成したことは、わが東方の大国における五千年の輝かしい歴史のなかで重要な構成要素であり、社会全体の歴史的な発展であった。(略)かくして筆者は、勇気をもって複数の章よりなる未成熟の文章を発表し、読者に事物への理解の一助にしようとしたのである。そのなかに失当の箇所があれば、各位の御示教を賜りたい。(「あとがき」より)

構成

第一章 農業と食膳
第二章 酒・茶・砂糖・煙草
第三章 紡績と服装
第四章 建築と家具
第五章 交通の手段
第六章 冶金
第七章 玉器・漆器・瓷器
第八章 文具・印刷・楽器
第九章 武具・防具
第一〇章 科学技術

あとがき(孫機)
日本語版あとがき(楊之水)
訳者あとがき(柿沼陽平)
索引

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■編著者紹介
著者
孫機(そん・き) 中国国家博物館終身研究館員・中国国家博物館研究院名誉院長・国家文物鑑定委員会副主任委員・中央文史研究館館員。
1929年、青島市生まれ。1960年、北京大学歴史学系を卒業。北京大学の資料室に20年間勤めたのち、1979年より中国国家博物館に勤めはじめる。中国国家博物館終身研究館員・中国国家博物館研究院名誉院長・国家文物鑑定委員会副主任委員・中央文史研究館館員・北京服装学院特聘教授などを歴任。主な著作として『漢代物質文化資料図説』・『中国古代物質文化』・『中国古輿服研究』・『中国古文物論叢』などが知られている。代表的な著作群は、孫機『孫機文集』全八冊(商務印書館、2023年9月)に収録されている。

訳者
柿沼 陽平(かきぬま・ようへい) 早稲田大学文学学術院教授。
1980年生まれ、東京都出身。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。2009年に博士(文学)。中国古代史・経済史・貨幣史に関する論文を多数発表。著書に『古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで』(中公新書、2021年11月)、『劉備と諸葛亮カネ勘定の『三国志』』(文藝春秋、2018年5月)、『中国古代貨幣経済の持続と転換』(汲古書院、2018年2月)、『中国古代の貨幣 お金をめぐる人びとと暮らし』(吉川弘文館、2015年1月)、『中国古代貨幣経済史研究』(汲古書院、2011年1月)などがある。


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