特集では「座談 中国共産党とガバナンス」のほか、「Governanceから治理へ――党治理への収斂」(菱田雅晴)、「党内民主から指導者面談へ――習近平時代の幹部選抜任用制度と中央指導部選出制度」(諏訪一幸)、「互いを信頼できない集団に協力が生み出せるか――XW村を事例とした事件史の分析」(張静)、「基層社会における社会ガバナンスのイノベーションと国家・社会関係――「グリッド管理」にみられるガバナンスの諸相」(江口伸吾)、「ビッグデータ時代における中国の都市基層社区ガバナンスの革新――南京市棲霞区を例として」(肖萍)など論説8編を収録。
●構成
座談
中国共産党とガバナンス(宇野重規×江口伸吾×加茂具樹×李暁東×堀口正×遠藤誠治×佐藤壮 司会 唐燕霞)
論説 Governanceから治理へ
――党治理への収斂(菱田雅晴)
党内民主から指導者面談へ
――習近平時代の幹部選抜任用制度と中央指導部選出制度(諏訪一幸)
互いを信頼できない集団に協力が生み出せるか
――XW村を事例とした事件史の分析(張静)
基層社会における社会ガバナンスのイノベーションと国家・社会関係
――「グリッド管理」にみられるガバナンスの諸相(江口伸吾)
ビッグデータ時代における中国の都市基層社区ガバナンスの革新
――南京市棲霞区を例として(肖萍)
中国の経済的自由主義と秩序
――分業の機能と支配のメカニズム(堀口正)
中国コーポレート・ガバナンス評価
――研究と実践(李維安)
国連のグローバルヘルス・ガバナンスをめぐる「中国方案」(加治宏基)
書評
大谷順子編『四川大地震から学ぶ――復興のなかのコミュニティと「中国式レジリエンス」の構築』(宮前良平)
厳善平著 『ミクロデータからみる現代中国の社会と経済』(中兼和津次)
広中一成著 『後期日中戦争――太平洋戦争下の中国戦線』(矢野真太郎)
追悼
加々美光行氏を偲ぶ(砂山幸雄)
書訊
松岡正子著 黄英哲・陳奕汎監訳『青蔵高原東部的羌族與蔵族――二〇〇八汶川地震前後的人口流動與文化変遷』(金湛)
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