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明治から昭和の中国人日本留学の諸相 /神奈川大学人文学研究叢書46 上製
孫安石,大里浩秋 編著
出版社:東方書店
出版年:2022年03月
コード:22205   500p   ISBN/ISSN 9784497222053
 
価格 6,600円
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明治、大正、昭和における中国人留学生の活動についての論考15編を収録する。「第Ⅰ部 明治期の留学開始の諸相」、「第Ⅱ部 大正・昭和期の受け入れ側の諸相」、「第Ⅲ部 日中戦争期と戦後の留学生の諸相」の3部構成。

明治、大正、昭和における中国人留学生の活動についての論考15編を収録する。これほど多くの中国人留学生が一つの国、または地域で学業に従事したことは極めて特異な事例であると言える。「第Ⅰ部 明治期の留学開始の諸相」に収めた6編は、いずれも明治期の、中国人留学生と日本との関係が開始される時期を取り扱っている。「第Ⅱ部 大正・昭和期の受け入れ側の諸相」の4編では、大正から昭和期にかけて中国人留学生を受け入れた日本側の各学会と教育機関などの諸相を取り上げている。「第Ⅲ部 日中戦争期と戦後の留学生の諸相」は、日中戦争期と戦後に至る時期の中国人留学生の活躍と戦争を挟んだ時期の歪みの諸相を取り上げる論文5編を収めている。

編著者の言葉
中国からの留学生は、満洲事変と日中戦争など非友好の時期を挟んではいるものの、日本の様々な教育機関と各協会で近代の知識と文明、または、民主主義と科学を学び、ときには愛国と共産主義という当時の最先端の考え方を学んでいた。この中国人留学生との関わりから多くの大学、協会、宗教、個人は、彼ら・彼女ら留学生の支援を続け、ときには政治と外交、そして警察などが関わる対立と軋轢が繰り返されたのも事実である。だからこそ中国人留学生に関連する諸記録は、日本に膨大な数が現存している。今回の論文集に採録された中国人留学生の活動の記録は、その一部に過ぎない。(「まえがき」より)

構成
まえがき(孫安石)

第Ⅰ部 明治期の留学開始の諸相章宗祥編『日本遊学指南』を読む(孫安石)
清国留学生と『訳書彙編』の発行――創刊と財政、販売を中心に(郭夢垚)
寺尾亨の東斌学堂と留日学生(一九〇五~一九〇九)――『向巖家書』を中心資料として(王鼎)
正則英語学校と清末の中国人留学生――上海での教科書裁判の紹介を兼ねて(川尻文彦)
清末期蚕業留日学生と中国蚕糸業会(東京)(王怡然)
清末の旗人留日学生――『大同報』を中心に(阿部由美子)

第Ⅱ部 大正・昭和期の受け入れ側の諸相
日華学会の中国における活動――北京駐在員高橋君平の事例を中心に(陳珂琳)
同仁会による留日医薬留学生の支援(見城悌治)
東京帝国大学の中国人留学生関係文書を読む(大里浩秋)
東京工業大学と戦前の中国人留学生(佐藤由利子・村松晶子)

第Ⅲ部 日中戦争期と戦後の留学生の諸相
中国人の日本留学と「日本研究」――団体と雑誌を中心に(一九一五~一九三一)(高柳峻秀)
朱紹文研究員と戦時下の日本留学――一高特設高等科と東大経済学部を中心に(田島俊雄)
モンゴル喇嘛僧の日本留学――真言宗と浄土宗を中心に(池田健雄)
中国留日同学会とその活動――『中国留日同学会 季刊』に見る(川島真)
中国留日同学総会の財務状況の考察――機関紙『中国留日学生報』の広告を中心に(荒川雪)
■編著者紹介
孫安石(神奈川大学外国語学部教授)
郭夢垚(神奈川大学大学院外国語学研究科博士課程)
王鼎(北京師範大学教育学部助教)
川尻文彦(愛知県立大学外国語学部教授)
王怡然(京都大学国際高等教育院非常勤講師)
阿部由美子(二松学舎大学非常勤講師)
陳珂琳(東北師範大学外国語学院博士課程)
見城悌治(千葉大学大学院国際学術研究院教授)
大里浩秋(神奈川大学名誉教授)
佐藤由利子(東京工業大学環境・社会理工学院准教授)
村松晶子(東京工業大学特別研究員)
高柳峻秀(帝京大学非常勤講師)
田島俊雄(東京大学名誉教授)
池田健雄(千葉大学人文科学研究院特別研究員)
川島真(東京大学大学院総合文化研究科教授)
荒川雪(東洋大学社会学部教授)
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