中国語と中国語研究十五講
上製
陸倹明,沈陽/古川裕 監訳/葛婧,畢暁燕,中田聡美 訳
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出版社:東方書店 |
出版年:2021年06月 |
コード:22101 624p ISBN/ISSN 9784497221018 |
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構造理論・変換理論・特徴理論・結合価理論・空範疇理論・移動理論・束縛理論・指向理論・カテゴリ理論・認知理論・語用理論・類型論・韻律理論と最新の理論の紹介をそれぞれ1つずつ15の「講」に分け、現代中国語の研究の上で必要な言語学理論を紹介、解説する。例文には原則として中国語を用い、中国語の言語事実に基づいて論を進める点は本書の特徴である。各講は前から順に読んでも、必要な講を「つまみ食い」してもよい構成となっている。 内容見本
●著者の言葉 本書に三つのキーワードを与えるならば、それは「現代」、「理論」そして「中国語」となる。つまり、われわれは本書によって「中国語の研究は現代性を持つべきこと」、「中国語の研究は理論に導かれるべきこと」、「中国語の研究は中国語の言語事実に向き合うべきこと」という基本精神を伝えようとしたのである。あるいは、この三つのキーワードこそは、本書が啓蒙的な学術教養書であるために達成すべき「任務」であり、そして、中国語研究が目指すべき「方向」であると言えよう。(自序より)
●目次: 第1講 中国語と中国語研究について 第2講 構造理論と構造階層分析 第3講 変換理論と文型変換分析 第4講 特徴理論と意味特徴分析 第5講 結合価理論と結合価構造分析 第6講 空範疇理論と空範疇分析 第7講 移動理論と成分移動分析 第8講 束縛理論と意味指示分析 第9講 指向理論と意味指向分析 第10講 カテゴリ理論と意味カテゴリ分析 第11講 認知理論と言語の認知分析 第12講 語用理論と言語の運用分析 第13講 類型論と言語類型分析 第14講 韻律理論と構造韻律分析 第15講 最新理論と関連する構造分析
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■編著者紹介
陸倹明(陆俭明Lù Jiǎnmíng) 1935年蘇州に生まれる。世界的に著名な言語学者、北京大学教授。1985年に国務院より博士指導教授の称号を得る。現在、国家語言文字工作委員会諮問委員及び17の大学で兼任教授を務める。学術著作はおよそ二十部、論文は二百篇余り。これまでに世界漢語教学学会会長、国際中国語言学会会長、中国語言学会副会長などの要職を歴任。国家級、地域及び省級の科学研究・教育領域において数多く受賞。2000年に香港理工大学から大陸傑出学者賞、2003年には第一回高等教育機関名師賞を受賞。2010年には「20世紀現代中国語文法研究八大家」の一人に選出され、2011年に北京大学国華傑出学者賞を授与される。
沈陽(沈阳Shěn Yáng) 1955年上海に生まれる。1993年北京大学にて博士学位を得る。教育部長江学者特別招聘教授、南京大学文学院教授兼語言学系主任、国家語言文字工作委員会中国語言戦略研究センター主任を歴任。これまでに北京大学人文特別招聘教授のほか、ハーバード大学(アメリカ)、ライデン大学(オランダ)、台湾中央研究院、香港中文大学、香港理工大学、マカオ大学などで高級研究学者または客員教授を務める。研究成果は全国高等教育機関人文社会科学優秀成果奨と省級優秀成果奨など15回受賞。教育成果は国家級教育成果奨(教育チームリーダー)、精品教材奨など8回受賞。国家社会科学基金、教育部、国家語言委員会及びオランダNWO、香港RGCなど科学研究プロジェクト20項目余りを主催。
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