『山海経』の文献的研究
上製
松田稔
|
|
出版社:東方書店発売 |
出版年:2020年12月 |
コード:00899 382p ISBN/ISSN 9784497220196 |
|
|
|
<品切>
現在品切れのため、ご注文を承ることができません。
|
|
|
|
|
中国古代の不思議な書物『山海経』研究三部作の最後を飾る作品
中国の神話や民間の人々の思考・信仰が、唯一豊富に語られている、中国古代の書物『山海経』。本書は、前二書『山海経の基礎的研究』『山海経の比較的研究』に続いて『山海経』を文献としての面から考察。
●著者の言葉 本書は、前二書『山海経の基礎的研究』『山海経の比較的研究』に続けて、『山海経』を文献としての面から調べたことを中心としたものであるので、『山海経の文献的研究』と名づけた。更に、これまで収め得なかった七編を補として加えた。(「あとがき」より)
●目次: 第一章 『山海經』の文章表現 第一節 『山海經』における表現 一 はじめに 二 山經の檢討 三 海外・海内經の檢討 四 大荒經の檢討 五 山海經中の鬼 六 まとめ 第二節 『論衡』と『山海經』 一 はじめに 二 『論衡』の中の『山海經』 三 黃暉指摘の關連 四 度朔之山の檢討 五 まとめ 第三節 『山海經』受容の一面 一 類書からの受容 二 類書によらない受容 三 『藝文類聚』の受容 四 『藝文類聚』引用の樣相
第二章 諸書所引文章の比較 第一節 『水經注』所引『山海經』 一 はじめに 二 記述の比較檢討 三 原文引用のない指摘の比較 四 まとめ 第二節 『北堂書鈔』所引『山海經』 一 はじめに 二 記述の比較 三 まとめ 第三節 『藝文類聚』所引『山海經』 一 はじめに 二 兩書の比較 三 まとめ 第四節 『初學記』所引『山海經』 一 はじめに 二 兩書の比較 三 まとめ 第五節 『白孔六帖』所引『山海經』 一 はじめに 二 白居易と『山海經』 三 晁公武の引用する『山海經』 四 まとめ 第六節 『太平御覽』所引『山海經』 一 はじめに 二 現『山海經』との比較檢討 三 まとめ
第三章 諸書本文の異同 第一節 『山海經』の佚文 一 はじめに 二 諸文獻中の佚文 三 山經の記述法の特徵 四 海經の記述法の特徵 五 佚文の考察 六 まとめ 第二節 『山海經』明淸諸注の本文 一 はじめに 二 明淸注釋書本文の比較 三 宋本三種と明淸本との比較 四 宋本と諸注本文との比較 五 まとめ
補遺 一 山と雲と望鄕と―漢・魏・晉の詩において― 二 三曹の詩における山嶽觀 三 陶淵明の詩文における山嶽觀 四 陶淵明の詩文における死の敍述 五 唐の登高詩起源考 六 中國文學と風狂―阮籍、その人と時代― 七 阮籍「詠懷詩」八十二首における求仙の位置
あとがき 索引(人名、書名・論文名・作品、重要事項)
|
■編著者紹介
1933年広島県尾道市に生まれる。國學院大學文学部文学科卒業。元國學院大學文学部中国文学科教授。著書に『『山海経』の基礎的研究』(笠間書院、1995年)、『『山海経』の比較的研究』(笠間書院、2006年)がある。
|
|