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1949礼賛 中華民国の南遷と新生台湾の命運
楊儒賓/中嶋隆蔵 訳
出版社:東方書店
出版年:2018年06月
コード:00849   360p   ISBN/ISSN 9784497218124
 
価格 2,640円
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1949年は、大陸では中華人民共和国が誕生した一方、台湾では、中華民国政府がそっくり遷移してきた年であり、台湾が「全身に傷を負った」年でもある。著者の楊儒賓は、台中生まれの台湾人で、「1949」後の台湾の苦悩を知る世代であるが、本書では、1949年の中華民国政府の「南遷」をポジティブにとらえ、それがあったことによって、台湾にそれまでになかった「国家意識」が生まれ、民国の学術――中国の伝統的文化――をそのまままるごと受け継ぎ、60年以上をかけて民主的な新しい台湾を作り出しえたとする。統一派からも本土派からも議論が湧き出た問題の書。王徳威と陳怡蓁の「後序」を掲載する。

目次:
自序  〔楊儒賓〕

Ⅰ 1949論
 1949への礼賛
 歴史の災難と文化の伝播
 歴史の災難と歴史の機会
 1949と新儒家
 中華民国と1949以後
 ただに苦難の物語だけではない

Ⅱ 1949と民国の学術
 1949の大分裂と新たなる漢華人文知識の再編成
 東アジアという視座における台湾の人文科学
 まだアンコールを求められてもいないのにアンコールに応える言葉
 台湾で中華文化を語る
 台湾の創造力と中華文化という夢
 中華民国において「民国学術」を考える
 儒家の現代性?

Ⅲ 1949と両岸の儒学
 台湾在住の儒家と台湾に渡来した儒家
 両岸の三つの地域―新中国と新台湾
 瀛島百年一任公
 二二八の百年祭
 辛志平、鄭成功と能久親王
 趙老! 趙老!

Ⅳ 1949と清華大学
 なぜ清華なのか?
 清華大学と民国ブーム
 後人の補充を待つ
 清華門の番茉莉

後序一 中華を納めて台湾に入れる  〔王徳威〕
後序二 黄色の大地と藍色の太洋  〔陳怡蓁〕
訳者あとがき  〔中嶋隆蔵〕
書中所見人物生没年一覧



【原著】
407153 1949禮讚/聯經評論  聯經出版 2015年09月

■編著者紹介
楊儒賓(よう じゅひん)
1956年、台湾台中に生まれる。国立台湾大学中国文学系卒業、博士号取得。現在、国立清華大学中国文学系教授。研究領域は、先秦哲学、宋明理学、東アジア儒学など。主な著書に、『儒家身体観』(中央研究院中国文哲研究所、1996)、『儒門内的荘子』(聯経出版、2016)、『五行原論――先秦思想的太初存有論》(聯経出版、2018)ほか多数。編著書に、主編『瀛海掇英――台湾日人書画図録》(国立清華大学出版社、2013)、『自然概念史論』(国立台湾大学出版中心、2015)ほか、訳書に、ユング著『東洋冥想的心理学――従易経到禅』(商鼎文化、1993)、江文也著『孔子的楽論』(喜瑪拉雅研究発展基金会、2003)など。

■訳者紹介
中嶋隆蔵(なかじま りゅうぞう)
1942年宮城県栗原郡若柳町に生まれる。1970年東北大学大学院文学科博士課程単位取得退学、東北大学文学部教官となり、1983年文学博士号を授与され、1987年東北大学文学部中国哲学講座教授、2006年定年退官。後、武漢大学哲学系、国立清華大学中文系、輔仁大学外文系跨文化研究所などで客座教授を務める。著書に、『六朝思想の研究―士大夫と仏教思想』(平楽寺書店、1985)、『雲笈七籤の基礎的研究』(研文出版、2004)、『中国の文人像』(研文出版、2006)、『静坐―実践・思想・歴史』(研文出版、2012)など。訳書に、浄慧法師著『人間らしく生きていくために―生活禅の立場から『善生経』を説き明かす』(山喜房佛書林、2014)、『心経禅解』(同、2018)などがある。
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