中国古籍文化研究 稲畑耕一郎教授退休記念論集(全2冊)
上製
早稲田大学中国古籍文化研究所 編
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出版社:東方書店 |
出版年:2018年03月 |
コード:00842 ISBN/ISSN 9784497218056 |
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早稲田大学文学学術院教授・稲畑耕一郎先生の退休記念論集。もともとは楚辞と詩経を専門とされた稲畑教授だが、その視野は古典文学の領域にとどまらず、かかわり続けた研究活動の幅広さを示すように、論文を執筆した研究者は日本・中国・台湾などあわせて73名にのぼり、その内容も「古籍文化」「思想」「古典文学」「近現代文学」「言語」「芸術」「考古」などと多岐にわたっている。
目次: [上巻] 序(安平秋) 稲畑耕一郎自撰学事年譜略 稲畑耕一郎自撰著作類別繫年備忘録
第Ⅰ部 朱印本『滂喜斎蔵書記』について――中国目録学研究資料(高橋智) 關於今傳《易緯稽覽圖》的文本構成──兼論兩種易占、易圖類著作的時代(張學謙) 敦煌殘卷綴合與寫卷敘錄——以《金剛般若波羅蜜經》寫本為中心(張涌泉、羅慕君) 明代文淵閣藏《唐六十家詩》版本考(李明霞) 「関帝文献」の構成から見る編纂の目的(伊藤晋太郎) 《清史列傳》汪憲、朱文藻傳訂誤(陳鴻森) 邁宋書館銅版『西清古鑑』の出版について(陳捷) 《武林覽勝記》初探(朱大星) 《秦淮廣紀》三考(程章燦) 任銘善致鍾泰札(三十七件)(任銘善撰、吳格整理) 清家文庫藏大永八年本《孝經抄》考識——兼談劉炫《孝經述議》的復原問題(程蘇東) 日本五山板《春秋經傳集解》考論(傅剛) 五山版《山谷詩注》考辨(王嵐) 和刻本漢籍鑒定識小(陳正宏) 新井白石『詩経図』について――その編纂經緯と名物考證(原田信) 《七經孟子考文》正、副本及《考文補遺》初刻本比較研究(顧永新) 東亞詩話的文獻與研究(張伯偉) 日藏宋版《論衡》考辨(顧歆藝) 日藏尊經閣本《玉燭寶典》校勘劄記(朱新林) 日本京都大學圖書館藏明黃用中注《新刻注釋駱丞集》十卷本考(杜曉勤) 日本藏《狐媚抄》版本考(周健強) 日本編刻明別集版本考略(湯志波) 京都大学文学研究科蔵『説文古本攷』田呉炤校本について(木津祐子) 倉石武四郎《舊京書影提要》稿本述要(林振岳)
第Ⅱ部 “性命”論述與文章藝術(曹虹) 屬辭見義與中國敘事傳統(張高評) 從“君父師”到“天地君親師”——中古師道的存在與表現探尋(李曉紅) 銭穆政治思想における専制と民主(齊藤泰治) 芦東山《論》、《孟》釋義發微(劉玉才) 成島柳北の漢学(マシュー・フレーリ) 《十牛圖》與近代日本哲學(王小林)
第Ⅲ部 「上古音以母」再構に関する初歩的考察(野原将揮) 『類篇』の無義注について(水谷誠) 廖綸璣「満字十二字頭」について(古屋昭弘) 馬禮遜《華英字典・五車韻府》版本系統和私藏《五車韻府》(千葉謙悟) 臺灣海陸客語「識」字的語法化――從動詞演變為體標記(遠藤雅裕)
第Ⅳ部 考古資料からみた龍の起源(角道亮介) 鄭韓故城出土「戈銘石模」が提起する諸問題(崎川隆) トルファン地域の墓に納められた写本(後藤健) 遼南京地道區寺院的下院制度——以石刻文獻為中心(李若水)
[下巻] 第Ⅴ部 『毛詩』「小序」における「美刺」の統計的把握(荻野友範) 賈誼「弔屈原賦」再考(矢田尚子) 謝朓像の確立をめぐって――李白から中晩唐へ(石碩) 陶淵明「時運」詩小考――時間論(井上一之) 王維『輞川集』の「鹿柴」詩の新解釈――兼ねて「竹里館」詩との関連性を論ず(内田誠一) 王維『輞川集』に対する顧起経の注釈について(紺野達也) 杜甫における若き日の詩 ―― 散逸、それとも破棄(佐藤浩一) 白居易詩における連鎖表現(埋田重夫) 白居易の詩における手紙(高橋良行) 「児郎偉」の語源と変遷および東アジアへの伝播について(金文京) 項託と関羽(大塚秀高) 北宋の陳舜兪撰『廬山記』考――香炉峰の瀑布と酔石の詩跡研究を含めて(植木久行) 宋末元初における「詩人」の変質─―13世紀中国の詩壇に何が起きたのか?(内山精也) 西崑体と古文運動に関する諸問題(王瑞来) 白玉蟾「蟄仙庵序」における「蘭亭序」の反映――同時代の王羲之評価をふまえて(大森信徳) 木鹿大王攷――『三国志演義』とメルヴと雲南ナシ族をつなぐ一試論(柿沼陽平) 鉄鉉と二人の娘の史書と小説――建文朝の「歴史」と「文学」(川浩二) 鉄扇公主と芭蕉扇(堀誠) 東洋文庫蔵『出像楊文広征蛮伝』について(松浦智子) 汪道昆與徽州盟社考論(鄭利華) 存世最早的小說版皇明開國史——天一閣藏明抄本《國朝英烈傳》及其價值(潘建國) 清・周春著『杜詩双声畳韻譜括略』における諸術語の定義――特に頻度に関するものについて(丸井憲) 《全清詞》誤收之明代女性詞人舉隅(周明初) 略論晚清“中國文學”之初構(陳廣宏) 陳独秀の早稲田留学問題についての一考察(長堀祐造) 文白の間──小詩運動を手がかりに(小川利康) 淪陥期上海における雑誌とその読者――『小説月報』(後期)を例として(池田智恵)
第Ⅵ部 蠱の諸相――日本住血吸虫症との関連において(貝塚典子) 鼬怪異譚考――日中比較の立場から(増子和男) 「滴血珠」故事説唱流通考――清末民初の説唱本と宣講書を中心に(岩田和子) 王露「中西音楽帰一説」について――「三つの分類」を中心に(石井理) 汲古閣本『琵琶記』の江戸時代における所蔵について(伴俊典) 江戸期における中国演劇――受容者の視点から(岡崎由美)
彷徨古今而求索,但開風氣不為師──日本漢學家稻畑耕一郎教授訪談錄(稲畑 耕一郎/王小林採訪) 編集後記 Contents 執筆者紹介
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