東アジアにおける近代知の空間の形成
上製
孫江,劉建輝 編著
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出版社:東方書店 |
出版年:2014年03月 |
コード:00775 448p ISBN/ISSN 9784497214058 |
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ドイツの概念史、スキナーなどの政治思想史研究の成果を踏まえたうえで、東アジア的概念史研究、および東アジアにおける近代知のシステムの編成過程について討議を重ね、その成果の一部が本論集に収録された諸論文に反映されている。西洋・東洋、日本・中国を軸に「知の伝播」を考察、「民主」と「共和」の弁証関係、新語に対する中国の啓蒙思想家・康有為の反応、『万国公法』、中国文明の「西来説」、『共産党宣言』の翻訳、『致富新書』、清末期中国の歴史教科書編纂、日本と中国近代の知的システムの問いなおし、西周と厳復の「学知」体系の比較、清朝中期に起きた儒学の変遷について取り上げる。
【 目 次 】 第Ⅰ部 知の編成 東アジア近代の知的システムを問いなおす [鈴木貞美] 西周と厳復――その学問観・道徳観をめぐって [高柳信夫] 乾隆・嘉慶期の学術と近代的専門学科の萌芽 [張寿安] 清末西学書の編纂にみえる西洋知識の受容 [章清] 第Ⅱ部 越境する知 近代知の濫觴――生成の場としての広州十三行 [劉建輝] 近代中国における日本情報受容の一側面 [潘光哲] 「民主」と「共和」――近代中国でデモクラシーはどのように受容されたのか [川尻文彦] 新語の政治文化史――康有為と日本の新語の関係 [黄興涛] 第Ⅲ部 再生産 普遍性を立法する――十九世紀における国際法の流通 [リディア・リウ] 三つの『致富新書』とその周辺――S・R・ブラウンが明六社での講演の経緯も探って [孫建軍] 黄帝はバビロンより来たり――ラクーペリ「中国文明西来説」および東アジアへの伝播 [孫江] 『共産党宣言』の翻訳の問題――版本の変遷からみた訳語の先鋭化 [陳力衛] 清末における国民形成のゆくえ――中国歴史教科書のいくつかの語を素材として [田中比呂志]
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