本書は、故王育徳教授が1960年から1964年にかけて雑誌『台湾青年』(1960年創刊、台湾青年社、東京)に連載した「台湾語講座」を復刻版として、影印する。ほかに、中川仁先生(明海大学准教授)による「解題」、王教授の孫娘に当る近藤綾氏の「前書:王育徳の台湾語講座について」などを合わせて収録する。内容は、台湾語の学習書というよりは研究書に近く、台湾語に関する専門的な情報が多岐にわたって述べられており、いまでも参考価値が高いと言える。 ●構成 序文(近藤(王)明理) 前書:王育徳の台湾語講座について (近藤綾)
台湾語講座 (王育徳)全24回(『台湾青年』より影印) 第1回:台湾語の系統 第2回:台湾語の音韻体系(1) 第3回:台湾語の音韻体系(2) 第4回:台湾語の音韻体系(3) 第5回:教会ローマ字の話(上) 第6回:教会ローマ字の話(下) 第7回:台湾語の語彙(1) 第8回:台湾語の語彙(2) 第9回:台湾語の語彙(3) 第10回:書房の話 第11回:文言音と白話音と訓読と(1) 第12回:文言音と白話音と訓読と(2) 第13回:文言音と白話音と訓読と(3) 第14回:台湾語と北京語の間(1) 第15回:台湾語と北京語の間(2) 第16回:台湾語と北京語の間(3) 第17回:歌仔冊の話(1) 第18回:歌仔冊の話(2) 第19回:歌仔冊の話(3) 第20回:歌仔冊の話(補講) 第21回:台湾語の文法(1) 第22回:台湾語の文法(2) 第23回:台湾語の文法(3) 第24回:将来の台湾語 附録:台湾語講座の連載を終わって
解題:王育徳博士の「台湾語講座」について(中川仁)
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