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詳細情報
中国語教育とコミュニケーション能力の育成 「わかる」中国語から「できる」中国語へ
胡玉華
出版社:東方書店
出版年:2009年03月
コード:00676   208p   ISBN/ISSN 9784497209030
 
価格 3,080円
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真のコミュニケーション能力を育てる中国語の授業とは? 教育心理学の専門知識と、教室での実践経験を生かした研究成果を分かりやすくまとめる。前半では「わかる」力の育成に貢献してきた伝統的な教授法を分析し、「できる」力を引き出す建設的な提言を行う。世界的な中国語教育の動きをふまえ、日本での最新のガイドライン「高等学校の中国語学習のめやす」にも言及。後半では主にコミュニカティブ・アプローチに基づき、言語ゲーム・シナリオプレイをはじめ具体的な教室活動とともに、文法指導における「場面つき学習」、音読・シャドーイングなどの取り組みを紹介。終章では、学習者が自ら積極的に学ぶためのストラテジーについても述べる。

編著者のことば
コミュニケーション能力の獲得という、本来ならば自明であるはずの外国語学習の意義が、近年ことさら強調される……学校の外国語教育は決して「役に立たない」ことをやってきたのではない。コミュニケーションのためには、発音も語彙も文法もみな必要である。これまでは、ただ、それを実際の必要と場面にあわせて「役に立てる」訓練が欠けていたのである。とくに中国語教育の場合、進展いちじるしい英語教育や日本語教育の分野に比べ、この問題への対応がとりわけ遅れているように思われる。本書はそうした問題意識から、中国語教育における学習者のコミュニケーション能力育成の問題について、その理論および実践方法の検討を試みたものに外ならない。(「前書き」より)

構成
序文(古川裕)
前書き
第1章 「なに」を「どう」教えるかについての問題
1.1 目的・内容・方法
1.2 内容:構造・意味・機能
1.3 方法:アプローチ・メソッド・テクニック
1.4 目標:「わかる」力・「できる」力
第2章 中国語教育を省みる
 2.1 中国語教育に影響を与えた外国語教授法
  2.11 文法訳読教授法
  2.12 直接教授法
  2.13 オーディオリンガル教授法
 2.2 「わかる」中国語教育の確立
  2.21 文法訳読教授法の貢献
  2.22 直接教授法の貢献
  2.23 オーディオリンガル教授法の貢献
 2.3 「わかる」中国語教育の問題点
  2.31 なにを「わかる」ようになるのか
  2.32 なんのために「わかる」ようになるのか
第3章 「できる」中国語教育を目指す
 3.1 「できる」中国語教育の目標
 3.2 「できる」目標を目指す世界の動き
  3.21 欧州
  3.22 中国
  3.23 日本
  3.24 アメリカ
 3.3 「できる」目標を実現するためのコンセプト
第4章 「できる」力の育成とコミュニカティブ・アプローチ
 4.1 コミュニカティブ・アプローチの誕生
 4.2 コミュニカティブ・アプローチによる授業の本質
第5章 「できる」中国語を目指すための教室活動
 5.1 疑似コミュニケーション活動:言語ゲーム
 5.2 機能的活動:タスク
5.3 社会的相互活動:その1 ロールプレイ
 5.4 社会的相互活動:その2 シナリオプレイ
 5.5 社会的相互活動:その3 シミュレーション
第6章 「できる」力につながる「わかる」授業の工夫――文法の指導
 6.1 「わかる」教育とともに行う「できる」教育の可能性
 6.2 文法指導における「場面つき学習」の提案
  6.21 「場面つき学習」の理論根拠
  6.22 「場面つき学習」を用いた実践授業
第7章 「できる」力につながる「わかる」授業の工夫――音読とシャドーイングの指導
 7.1 音読の指導
  7.11 音読の効用
  7.12 「音声依拠型」音読方法の提案
  7.13 「音声依拠型」音読の指導の実践
 7.2 シャドーイングの指導
  7.21 シャドーイングの効用
  7.22 シャドーイングの指導手順および留意点
第8章 「できる」力に関与する学習ストラテジー
 8.1 言語学習ストラテジーの種類
 8.2 メタ認知ストラテジーを生かした学習
  8.21 メタ認知ストラテジーの機能
  8.22 「できる」力の育成へのチェッキング・ストラテジーの利用
 8.3 認知ストラテジーを生かした学習
  8.31 文法学習における認知ストラテジー
  8.32 文法学習における「仮想的教示」ストラテジーの提案
 8.4 社会・情意ストラテジーを生かした学習
  8.41 動機づけの重視
  8.42 フィードバックの工夫
後書き
索引

■編著者紹介
中国上海市出身。1985年華東師範大学教育学部卒。同大専任講師を経て、1993年来日。1999年、東北大学大学院教育学研究科教育心理学博士課程修了。2001年博士(教育学)。駒澤大学、日本女子大学、国学院大学等の中国語非常勤講師を経て、2005年より立命館大学常勤講師。専門は教育心理学、中国語教育学。
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