秦朝に成立した官印制度が中国の歴代王朝において如何に運用されたか、また如何に変化してきたかを解明。特に官印制度が集大成された清朝の制度について詳しく研究する。 ●構成 序章: 第Ⅰ部 中国歴代王朝の官印制度――秦朝~明朝 第1章 官印制度成立前史:「印は信なり」 第2章 秦朝の官印制度:中国官印制度の成立 第3章 漢朝の官印制度 第4章 魏晋南北朝の官印 第5章 隋朝・唐朝の官印制度 第6章 五代・宋朝の官印:九畳篆印の登場 第7章 遼・金・西夏の官印制度:民族文印の登場 第8章 元朝の官印:多様な官印 第9章 明朝の官印制度:関防印の登場 第Ⅱ部 清朝の官印制度 はじめに 第1章 満文印から満漢文合璧印へ 第2章 清朝官印制度の完成 第3章 清朝官印制度の特徴 第4章 官印に係わる諸規定 第5章 乾隆十三年改編以降の官印制度の変化 第6章 紫禁城の「漢文」化 終 章 附篇Ⅰ 朝賀規定からみた清朝と外藩・朝貢国の関係 附篇Ⅱ 日清間の条約文書にみえる日清両国の官印――清朝官印制度の変化の一齣 附篇Ⅲ 紹介:故宮博物院編『明清帝后寶璽』 史料・研究論著及び官印収録文献一覧 あとがき 官印図版 索 引
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