アヘン戦争による開港により、中国の社会や経済、人々の生活は転機を迎えることになった。本書には、十九世紀後半から二十世紀初頭にかけて、世界経済の波に直面した中国経済の変容過程を探求した論文六篇を収録。 ●構成 序論 開港と中国沿海市場 第一章 開港後における外国貿易品流通機構の一考察―ギルドの流通支配を中心として 第二章 十九世紀後半期、中国沿岸部の市場構造―「半植民地化」に関する一視点 第三章 広東省潮州地方における砂糖貿易の展開と地域社会―汕頭港の流通状況を中心として 第四章 十九世紀中葉、上海における豆規銀本位制の成立について―中国在来の地域的通貨金融機構の一考察 付論 もう一つの上海案内―魔都・上海戦・豫園
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