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日中戦期 老舎と文藝界統一戦線――大後方の政治の渦の中の非政治 上製
杉本達夫 著
出版社:東方書店
出版年:2004年12月
コード:00623   320p   ISBN/ISSN 4-497-20419-7
 
価格 5,500円
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抗日戦争期「中華全国文藝界抗敵協会」とその中心にあった作家・老舎の活動を検証。本書は中国の抗日戦期、国民党支配地区を中心に結成された文芸界の統一戦線組織「中華全国文芸界抗敵協会」(略称「文協」)、および、その組織の中心に位置して、文協に最大の貢献をした作家老舎の活動について、抗日戦期文学運動全体の見取り図のなかで、具体的事実に即して探求したものであり、国民党、共産党という政治勢力が濃い影を落とす組織の中にあって、無党派の老舎がいかなる思想のもとに、いかなる行動によって、組織の要となり、抗戦文藝に貢献しえたかを、明らかにすべく試みている。本書で取上げた諸テーマは、中国においても日本においても、取上げられることきわめて乏しく、本書の作業は、日中戦期の中国文学研究の領域を広げたといえるであろう。

編著者のことば
日中戦期の老舎、文協と老舎というテーマになぜ関心をもったかといえば、その発端は『駱駝祥子』の翻訳にある(学研世界文学全集四五に、市川宏訳・茅盾『腐蝕』とともに収録)。同書を単独で翻訳する機会を与えられ、これは一九七八年に刊行されたのであるが、翻訳をはじめる際のわたしの老舎理解は、ごく一般的知識をもつに止まっていた。あらためて老舎の経歴をたどるに及んで、日中戦期の老舎について、また老舎が深く関わった文協なる組織について、自分が無知であることを知った。それは一般の老舎像にも欠落している部分である。それだけにわたしには、老舎を理解する上で重要な事柄であると思われた。(「後記」より)

構成
第1部 文協と文協における老舎の役割
第1章 文協の成立/第2章 文協発足時の諸文書について/第3章 文協の分会/第4章 抗日戦期の作家生活保障運動/第5章 文協の財政と老舎/第6章 ある日の魯迅記念会
第2部 日中戦期の老舎の軌跡
第1章 老舎と抗戦劇/第2章 『桃李春風』と一九四三年の老舎/第3章 老舎と抗日戦争Ⅰ/第4章 老舎と抗日戦争Ⅱ/第5章 老舎の長編詩『剣北篇』のこと/第6章 老舎の西北旅行-『剣北篇』にこめられた無言の叫び-
第7章 抗日戦期の老舎と胡絜青夫人

後記
老舎、文協 関連年表

■編著者紹介
杉本 達夫(すぎもと たつお):1937年、京都府に生まれる。大阪外国語大学、東京都立大学大学院に学び、現在早稲田大学文学部教授。中国文学専攻。主訳書に、『ラクダ祥子』、『水滸伝』(共訳)、『北京の風物』(共訳)など。
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