中台関係の現実と展望 国際シンポジウム二十一世紀における両岸関係と日本
上製
愛知大学国際問題研究所 編
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出版社:東方書店 |
出版年:2004年02月 |
コード:00609 200p ISBN/ISSN 4-497-20410-3 |
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中・台・日の論客がディスカッション! APEC(アジア太平洋経済協力)WTO(世界貿易機関)と2つの国際組織において同格的地位をもつように至った両岸関係、即ち中国大陸と台湾の関係を、台湾から大陸への進出企業が5万を超え、大陸で働く台湾からのビジネスマンが50万を超えるという状況を踏まえ、両政権の主張も俎上に載せながら、中国・台湾・日本の研究者が立場の違いを越えて議論を重ねる。2002年11月の2日間にわたって、北東アジアの平和、政治・経済、文化交流の展望を探ろうと繰り広げられた、愛知大学国際問題研究所が主催した国際シンポジウムの報告集。●編著者のことば シンポジウムは両岸の「関係」を論ずることを意図したが、大陸側、台湾側ともに当然ながら各報告は自らの立場を踏まえた議論を展開しており、「関係」を成り立たせる二つの主体そのものの各事情を良く知ることが重要であることを教えてくれる。この部分にまず見るべき事実と主張の展開があり、とくに台湾の内部事情の紹介には一般の読者には珍しいものも含まれているかと思われる。……パネリストに当代一流の専門家達を揃え、めったに見られない陣容で各セッションの充実した議論が展開されたことは、この国際シンポジウムを成功に導いた。本書を中国・台湾問題専門研究者はもとより、北東アジアの国際関係に関心のある一般の読者層にも広くお奨めしたいと思う。(「序」より)
●構成 序(三好正弘/愛知大学国際問題研究所所長) あいさつ(武田信照/愛知大学学長) 主催者あいさつ(三好正弘/愛知大学国際問題研究所所長)
第一セッション・国際機関における両岸問題 APEC及びWTOにおける両者の同格的地位と両岸関係――歴史と政治の両面から プレゼンテーター:李春利(愛知大学経済学部助教授/中国)・許世楷(津田塾大学名誉教授/台湾)・岡部達味(専修大学法学部教授/日本) コメンテーター:藤原秀人(朝日新聞論説委員) 司会:加々美光行(愛知大学現代中国学部教授) 第二セッション・経済関係 両岸経済交流のアジア地域経済における位置付け プレゼンテーター:朱建栄(東洋学園大学人文学部教授/中国)李永熾(台湾大学文学部教授/台湾)若林正丈(東京大学大学院総合文化研究科教授/日本) コメンテーター:藤原秀人(朝日新聞社論説委員) 司会:佐藤元彦(愛知大学経済学部教授) 第三セッション・両岸文化・社会交流の現状と今後の展望 経済交流の進展に伴い、いかなる文化・社会交流プランがあるか? プレゼンテーター:李永熾(台湾大学文学部教授/台湾)章念馳(上海東亜研究所所長/中国)若林正丈(東京大学大学院総合文化研究科教授/日本) コメンテーター:藤原秀人(朝日新聞社論説委員) 司会:加々美光行(愛知大学現代中国学部教授) 第四セッション・日本の役割 両岸関係に日本の政府、地方自治体、企業、市民がどう関わるか? プレゼンテーター:許世楷(津田塾大学名誉教授/台湾)朱建栄(東洋学園大学人文学部教授/中国)岡部達味(専修大学法学部教授/日本) コメンテーター:藤原秀人(朝日新聞論説委員) 司会:加々美光行(愛知大学現代中国学部教授
閉会のあいさつ(三好正弘/愛知大学国際問題研究所長)
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■編著者紹介
愛知大学国際問題研究所(あいちだいがくこくさいもんだいけんきゅうしょ):現代中国の動向を中心に隣接する北東・東南アジア諸国への研究に成果をあげる愛知大学の研究所。愛知大学は、1901年、中国上海に設立された東亜同文書院を前進とし、その関係者らによって1949年4月に創立された。
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