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四川と長江文明
古賀登 著
出版社:東方書店
出版年:2003年05月
コード:00599   384p   ISBN/ISSN 4-497-20304-2
 
価格 5,280円
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古代中国において、黄河流域に黄河文明が栄えたことは広く知られている。これに対し、ごく最近まで長江流域に文明が存在していたとは考えられていなかった。しかし、10年ほど前、成都市北方の三星堆から太陽の樹・扶桑、両眼が飛び出た巨大な仮面などの青銅器や、黄金の仮面が出土し、長江上流に広がる四川の地に古代文明が栄えていたことが明らかになりつつある。本書は、この地に伝わるさまざまな神話・伝説を手がかりに、早稲田大学長江流域文化調査隊による四川調査の成果を踏まえながら、太陽信仰・養蚕・鵜飼・霊亀信仰など古代四川文明の特色を明らかにする「都広の野―四川と長江文明」の他、「杜伯国考」「巴人と賨人」の2篇を付す。

編著者のことば
古代巴蜀の開国伝説を調べてみると、四川には、太古に養蚕(蚕叢王伝説)、柏樹信仰(柏灌王伝説)、鵜飼(魚鳧王伝説)、太陽信仰(杜宇伝説)、霊亀信仰(開明王鼈霊伝説)、聖石崇拝(禹の石紐伝説、開明王国の石筍)を伴う稲作文化を基礎とした固有の文明が存在していたことがわかる。……もちろん、それらの多くは、四川に起源する四川固有のものではなく、四囲からもたらされたものであるが、四川盆地に流入したそれらが、湿潤温暖な四川の風土に、華北乾燥地帯の畑作文化を基礎とした黄河文明には見られない、固有の文明を創ったことは事実である。(「都広の野―四川と長江文明」第10章より)

構成
まえがき
都広の野―四川と長江文明
1 巴蜀行/2 石紐探訪/3 蚕陵行/4 謎の戈基人/5 宝墩遺跡発掘/6 魚鳧考/7 杜宇考/8 鯀・禹・鼈霊/9 巴人と蜀人/10 巴蜀と日本
補論1 杜伯国考
はじめに/1 杜伯国成立をめぐって/2 杜伯死後の杜氏の行方/3 杜伯国と蜀の杜国/まとめ
補論2 巴人と賨人
はじめに/1 巴人と廩君蛮/2 賨銭四十と板楯蛮/3 賨人と巴氐/4 華人・巴人・廩君・槃瓠/まとめ
あとがき

■編著者紹介
古賀 登(こが のぼる):1926年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。早稲田大学教授を経て、現在早稲田大学名誉教授。主要著書『新唐書』『漢長安城と阡陌・県郷里亭制度』他論著多数。
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