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詳細情報
北アジアにおける人と動物のあいだ
小長谷有紀 編
出版社:東方書店
出版年:2002年12月
コード:00591   384p   ISBN/ISSN 4-497-20213-5
 
価格 5,280円
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動物儀礼から探る遊牧・狩猟の民の心と暮らし!
現在、北アジアにおいて遊牧や狩猟を生業とする人々は減少しつつある。しかし、生活の中で培われてきた人々の心性は容易に消えるものではない。遊牧や狩猟は自然からの恵みを享受することによって成り立っている。人々は実体験に基づいて、自然との関係についての観念を育んできた。本書には、動物との儀礼的な関係に焦点をあて、そこから遊牧・狩猟社会に生きる人々の思考形態の解明を試みる論文10篇を収録する。モンゴル高原およびシベリアを対象に、現代からこの地域の主人公がテュルク系の人々だった時代以前にまで遡って人と動物とのかかわりについて考察する本書は、遊牧民・狩猟民とその社会の本質を窺うために必携の一冊である。

編著者のことば
遊牧という生業あるいは、遊牧に先行し、かつまた並行もしていた狩猟という生業は、いずれも自然からの恵みを享受することによって成り立つ実践である。人びとは、その実践的経験に基づいて、外界との関係についてさまざまな思考を育んできた。そうした思考の特徴は、経済行為の対象がもはや自然界に属さなくなってもなお、大いに生き残っているように感じられる。そうした思考を解明してゆくための糸口として、……動物との儀礼的な関係に焦点をあてていた。……人と動物との儀礼的な関係というテーマは、もっぱらシャマニズム論や供儀論などの観点から、豊富な議論が蓄積されてきた。本書もまた、そうした古典的な議論に貢献することのできる知見を提供している。(「はじめに」より)

構成
はじめに―北アジアにおける人と動物のあいだをめぐって(小長谷有紀)
第1部 動物をたべる
モンゴルにおける屠殺儀礼の現代的様相(山口格)
モンゴルにおけるヒツジの摂食タブーに見る動物資源観(呉人恵)
シベリア先住民における魚の禁忌と聖性(吉田睦)
第2部 動物をまつる
「シベリアにおける狩猟儀礼と動物供犠」序論(荻原眞子)
ユーラシア草原における馬の埋納遺跡(林俊雄)
古代テュルク系遊牧民の埋葬儀礼における動物供犠(大澤孝)
アガ・ブリヤートのシャマン儀礼における家畜の供犠の位相(島村一平)
第3部 動物をかたる
モンゴルの英雄叙事詩における"隠喩の馬"と"動物の馬"(藤井麻湖)
馬の搾乳儀礼「グーニー・ウルス・ガルガハ・ヨス」再考(上村明)
モンゴルにおける家畜の病気治療観に関する一資料(楊海英)

■編著者紹介
小長谷 有紀(こながや ゆき):国立民族学博物館助教授。
山口 格(やまぐち いたる):津市埋蔵文化財センター学芸員。
呉人 恵(くれびと めぐみ):富山大学助教授。
吉田 睦(よしだ あつし):千葉大学助教授。
荻原 眞子(おぎはら しんこ):千葉大学教授。
林 俊雄(はやし としお):創価大学教授。
大澤 孝(おおさわ たかし):大阪外国語大学助教授。
島村 一平(しまむら いっぺい):総合研究大学院大学(国立民族学博物館)博士後期課程。
藤井 麻湖(ふじい まこ):国立民族学博物館外来研究員、大阪外国語大学非常勤講師。
上村 明(かみむら あきら):東京外国語大学非常勤講師。
楊 海英(やん はいいん):静岡大学助教授。
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