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教育における民族的相克―日本植民地教育史論I 上製
渡部宗助・竹中憲一 編
出版社:東方書店
出版年:2000年12月
コード:00565   264p   ISBN/ISSN 4-497-20029-9
 
価格 3,740円
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“教育”からみた植民地支配
植民地社会と植民地解放社会との連関を見つけ出そうとする槻木論文、中国東北部の高等教育をフィールドに植民地教育の「近代性・進歩性」を問う王論文、「在満」日本人小学生用の『満洲唱歌集』を分析する磯田論文、満洲教育専門学校長・保々隆矣を取り上げた竹中論文、植民地教育における男女問題に注意を喚起する佐野論文、「第二次朝鮮教育令」評価の再考を促す井上論文、中国のキリスト教学校を対象にする佐藤論文、中国における回族の教育史に焦点を当てる新保論文、日本語による「公学校」教育が台湾の子どもにとってどういう意味をもったかを問う弘谷論文、9つの論文により日本植民地統治下の学校教育について論じる。

編著者のことば
植民地教育で、基本となるのが民族関係であることまでは大方の論者も認めるであろう。しかしその関係のあり様や本質を「相克」と捉えることには批判があるだろう。何故なら、植民地においては、抑圧民族と被抑圧民族の日常的敵対関係が基本であり、「相克」という価値中立的で相対的な表現ではその肝心の関係が隠蔽され、曖昧にされ、そして抑圧民族が免責されかねないからである。……それを前提になおこの書名で言いたかったの……一つは、植民地を上のような二つの民族関係で見ると、時に歴史的事態の正確な評価を見誤るおそれがある、と言うことである。……二つには、抑圧民族にせよ、被抑圧民族にせよ、その内部における諸矛盾を……「相克」によって表現できないか、という思いである。……三つには、植民地解放後から今日までの諸事態、諸現象を説明する際にも、「民族的相克」は有効ではないか、と思う。(「序」より)

構成
序―編集人の言い訳(渡部 宗助)
台湾
日本統治下台湾の子どもと日本の学校―一八九五年(明治二八)~一九〇四年(明治三七)(弘谷 多喜夫)
朝鮮
植民地植民地における教育の支配とその抵抗(佐野 通夫)
日帝下朝鮮における実業教育政策―一九二〇年代の実科教育、補習教育の成立過程(井上 薫)
「満洲国」
満洲国と朝鮮族の教育(槻木 瑞生)
偽満洲国の高等教育について(一)―「九・一八事変」以前の東北高等教育を中心に(王 智新)
「在満」日本人の音楽教育と教科書――『満洲唱歌集』の改訂過程を中心に(磯田 一雄)
満鉄学務課長 保々隆矣小伝(一)(竹中 憲一)
中国
二〇世紀前半の中国におけるキリスト教学校の展開―「奴隷化教育」の源流に関する研究(佐藤 尚子)
日本占領下の北京における回民教育(新保 敦子)

■編著者紹介
渡部 宗助(わたなべ そうすけ):国立教育研究所部長。
磯田 一雄(いそだ かずお):鈴鹿国際大学教授。
井上 薫(いのうえ かおり):釧路短期大学講師。
佐藤 尚子(さとう なおこ):広島大学教育学部教授。
佐野 通夫(さの みちお):四国学院大学文学部教授。
新保 敦子(じんぼ あつこ):早稲田大学教育学部教授。
竹中 憲一(たけなか けんいち):早稲田大学法学部教授。
槻木 端生(つきぎ みずお):同朋大学社会福祉学部教授。
弘谷 多喜夫(ひろたに たきお):熊本県立大学文学部教授。
王 智新(ワン チシン):宮崎公立大学人文学部教授。
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